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逆張りclubhouse

音声メディアとしてのclubhouse

Voicyやpodcast、stand fmなど、元々音声メディアは注目されていたここ数年。さあ一体誰が頭ひとつ出るのだろうかと思っていたところに突如として現れた黒船「clubhouse」

おそらく誰しも

「音声メディア=ラジオ」のイメージがあり、

収録して作り込まれた”価値のある音声”を発信。
”アーカイブ”はいつでも聞ける。
聴衆はそれに対して「コメント」「メール」「お便り葉書」など”活字”で反応する。

というのが、近年の音声メディアの常識となっていたと思う。

しかしclubhouseは

電話で友達と話しているかのような”雑多な音声”を発信。
”アーカイブ”は残らない。
聴衆も”音声”でしか反応する術はない。

という全くのだった。
これがここ最近の熱狂を生む要因となっている。

考えてみれば「コメント」というのは15年ほど前に隆盛していたニコニコ動画から始まった文化かと思う。
手軽に発信元に意見や感想を届ける事が出来て画期的なものだった。
しかしその反面、気軽過ぎて心無い誹謗中傷が書きやすくなってしまったりと「言葉の責任感」が軽くなってしまうというリスクもあった。
いつしかこのコメントが影響力を持ちすぎてしまい、発信する側もコメントを気にしながら発信するようになっていた。

Clubhouseはこのコメントがないというのが大きい。
声を発する事は出来るが主催者の許可なく発言することは出来ない。
ヤジや無責任な意見に影響される事はなく、発信がしやすい。
とにかく喋りたいという人にはうってつけのメディアだ。

SNSとしてのclubhouse

Twitter・instagram・Facebook・TikTok・YouTube
様々なSNSで溢れている昨今
どのSNSも流行に乗ってやってきて、皆ガムシャラに飛びつき
見定めながら徐々に自分の居心地がいいように耕していく。

ただそれぞれのSNSで発信する手段も違うし、得られる情報も違う。

これに関しては何となく分析してまとめてみた。

⚫︎Twitter(活字)
(発信)
140文字で上手い事言いたい人が求めるメディア
コピーライティング性のある人向き。
(受信)
雑多に情報を集めたい人向け
活字で情報を得たい人向け
(良い)
情報が早い。良い意味でもインスタントな情報
トレンドがわかりやすい。
(悪い)
匿名性が高い。
インスタントな情報が故に信憑性は薄い。
治安が悪くなりやすい(活字だとみんな強気になる)
⚫︎Instagram(画像)
(発信)
ビジュアルかライフスタイルをアピールしたい人
もしくは自分の作品(漫画)などを広めたい人が求めるメディア
(受信)
画像でわかりやすく情報得たい人向け
(良い)
ハッシュタグ文化などが根強く、見たい情報を探しやすい。
(悪い)
Twitter同様コメント文化で匿名性は高い。
画像中心のメディアのため細かな情報はほぼ皆無
⚫︎YouTube(動画)
(発信)
一方的に発信したい人が求めるメディア
プレゼン力、編集力、企画力を発揮したい人向き。
(受信)
動画でわかりやすく詳細な情報を得たい人向け。
(良い)
収益率が良いとされているため発信側のクオリティが高い。
専門性が高く、検索ソースとしても使われる。
(悪い)
動画のため一つのコンテンツで多くの時間が取られる。
かなり影響力の高いメディアのため、良い情報も広まるが誤情報も広まりやすい。
⚫︎clubhouse(音声)
(発信)
誰かと話したい人が求めるメディア
話が上手い人というよりも話を回すのが上手い人向き
(受信)
作り込まれた情報じゃない、雑多に情報を得たい人向け。
ラジオ的に聞き専に回りたい人向け
(良い)
コメントがなくヤジや無責任な意見に影響される事はなく、発信がしやすい。アーカイブ化もしないのも発信しやすい一因。
(悪い)
ディスカッションをする・聞くのが楽しい場であって、情報としては実は薄い。
【求められる人】
Twitter
➡︎引きのある意見を簡潔に140文字で出せる人
Instagram
➡︎見栄えする情報を出せる人
YouTube
➡︎有益な情報、ニーズに届ける
クオリティの高さを出せる人
clubhouse
➡︎話が聞ける人、上手く回せる人


なんて思ったことを連ねてみたが、とにかく全く新しいアプローチで開かれたこのclubhouse。この熱狂がいつまで続くのかは影響力を持ったアクティブユーザーがどれだけ増えるかが鍵となると思う、しかしそれはやはりどこかでマネタイズされるのが一番早いんだろうな。さあ一体どうなるのか、今後の展開に注視していきます。

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