フェンシング・鈴木穂波“コロナ失職”もピンチをチャンスに突き進む
全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス。
日本の感染者数は8万人に迫り、その勢いはとどまるところを知らない。
日本経済にも大きなダメージを与えており、コロナ関連の解雇や雇い止めの数は5万人を突破し、1か月1万人のペースで今も増え続けているという(厚生労働省調べ)。
その影響はスポーツ界にも及んでいる。
フェンシング女子エペ日本代表の鈴木穂波選手は、このコロナ禍でアスリート社員として契約していた会社を退職した。
企業の業績悪化により、サポートを続けられなくなったことが理由だったという。
フェンシング界には実業団チームがなく、社会人が競技を続けるためには個人でサポートしてもらえる企業を見つけるしかない。
サポート企業も失い、コロナ禍で東京オリンピックや国際大会もどうなるか分からない状態。
普通なら絶望的にも思えるこの状況にも、鈴木選手はポジティブに向き合った。
「大学を卒業してからずっと教育に携わりたいと思っていました。日々の生活に追われて、時間を作ることをしていなかった。このコロナのおかげで時間ができたので、チャンスかなと思って、通信の大学に申し込みました。今は教職の勉強をしています」。
自身がフェンシングを通して培った経験や知識を、未来の子供たちに伝えていくことが目標だという。
がむしゃらに頑張っていたら希望も見えてきた。
テレビ局が鈴木さんのドキュメンタリー番組を放送し、その放送を見て鈴木さんの現状を知った地元・静岡の企業が、アスリートとしての活動をサポートしてくれることになったという。
(※鈴木選手のブログ参照)
https://ameblo.jp/honami-fencing/entry-12610612688.html
「いまこの期間を絶対に無駄にしたくない。納得のいく毎日をしっかり送っていけたらなと思っています。そうすればどんな結果でも『自分が成長できたかな』と思えると思うので、嘘がない毎日を過ごしていきたいなと思います」。
自分の夢へ、フェンシングの発展へ、鈴木選手はポジティブに突き進む。
https://peraichi.com/landing_pages/view/joshiasu2020
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