「減量したいVS嫌われたくない私」などフードエッセイまとめ
こんにちは、おでかけライターのじょしです。
今回は日常で出会った食にまつわるお話をかき集めてみました。どうぞ足をくずしてご覧ください。
減量したい VS 嫌われたくない私
「ちょっと太りすぎたかな〜」
医師から笑ってそう告げられた。
脂っこい食べ物は控えるようお達しを受けたが、この日のディナーは決まっている。夫たっての希望でビックボーイに行くのだ。
せめてもの抵抗としてチキンステーキにしようと決めたところで、夫がひとこと。
「ライスは食べ放題がいいよな〜?」
単品にしたら彼も遠慮するよな…付き合い悪いと思われるかな…7年以上の付き合いだが、私はまだ彼に嫌われたくないらしい。
気付けばサラダ・スープ・ご飯・カレーが食べ放題のプレミアムセットを注文していた。
先生からのお褒めの言葉はまだまだ遠い。
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置いていかない優しさ
人見知りな私に「もっと喋りたかった…」と思わせてくれたお店がある。最寄駅からダッシュで10秒、立地抜群の鉄板焼き屋さんだ。
土曜日の11時に早めのランチで訪れると、男性客が2人、お酒片手に盛り上がっていた。
20席未満の小さな店内。話し相手は年配の男性店主である。
その様子を眺めていると「今日は寒いね〜先に鉄板温めるよ。」と私に声かけてくれた。
店主が"あなたも置いていかないよ"と言わんばかりに優しくしてくれたからだろうか。普段ならリスナーに徹したいと思う私も、なぜだか安心したお店だった。
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外食が好きな理由
私は外食が好きだ。自分以外の人が作った料理を食べたいのもあるが、一番の理由は人間観察が楽しみだからである。
「ごちそうさま。今日も美味しかったです!」
カウンターに座っていたスーツ姿の男性が慣れた手つきでお会計に向かう。
「ありがとう〜よいお年を。」
厨房にいた女性が気前よく答えると、男性は慌てた様子を見せた。
「ちょっと待ってください。まだまだ来ますよ…!」
今日は1月8日だ。
「嘘嘘(笑)今年もどうぞよろしくね。」
信頼関係ができているテンポの良いやりとりは心地良かった。2人の会話をおかずに、私は焼き鳥丼をかき込んだ。
▼今回登場したお店はSNSにて詳しくご紹介しています。