電力設備工事のプロフェッショナルがエネルギーデータインフラを創りかえる一員に。無限大に広がるデータビジネスへの挑戦
インフォメティス社員インタビュー
サービス事業本部 尾形洋紀 (おがた ひろき)
2020年入社
高等専門学校電気工学科を卒業後、大手警備会社にて警備用センサの工事やメンテナンス、鉄道会社にて電力設備の施工管理、設計、オペレーション等を経験し、その後、インフォメティス入社。働くかたわら、電気通信大学情報理工学部(夜間主課程)に在学中。
インフラへの想いが強いからこそ、インフォメティスのミッションに惹かれた
――これまでどんなキャリアを歩んできましたか?
高等専門学校の電気工学科を卒業後、まず大手警備会社に就職し、一般家庭やビルの機械警備システムの工事やメンテナンスを担当しました。その後、鉄道会社に転職し、駅の配電所、非常用発電機等の工事を行う部門に所属しました。それから新幹線電力設備の遠隔監視・操作を担当する部門、海外鉄道工事のコンサルティング部門などで経験を積み、インフォメティスに入社しました。
また、2021年4月から業務と並行して電気通信大学に通いはじめ、情報理工系の知識を学んでいます。電力は発電して供給するだけでなく、計測してデータを処理し、保全や省エネなどに活かしていく、というのが今の主流です。これまで電力工事の知識と経験に加え、データ活用のための、プログラミング等の情報処理技術を身に付けたいと思い、大学入学を決めました。
――尾形さんはなぜ、インフォメティスに入社しようと思ったのでしょうか?
これまでインフラを意識することが多かった自分にとって、インフォメティスが掲げる「エネルギーインフラを創りかえる」というミッションがとても魅力的だったからです。
鉄道会社の工事部門で働いていた頃は、「なぜこの工事が必要なのか」「工事によって人々の生活はどう変わるのか」など、インフラが世の中に与える影響について常に考えていました。それから、私の地元は過疎化が進む山形県の小さな町で、過疎地におけるインフラの必要性や維持について思いを巡らせることも多かったんです。過疎地は人口密集地に比べてインフラの維持コストがかかってしまうのですが、インフラ供給に地域格差が生まれてはいけないと強く思っていました。
そのため、インフォメティスのミッションに共感すると同時に、大規模系統の電源主体から分散型電源や蓄電技術を活用した電源構成に変わろうとしている今この時代に、インフォメティスの技術は間違いなく必要なものであると確信しました。
――インフォメティスにはどのような印象を持っていたんでしょうか?
面談で話を聞いて、大規模なことに挑戦している会社だと感じました。将来のスマートメーターへ技術導入を目指し、高精細なエネルギーデータから様々な価値を見出して社会に還元するという話を聞いたとき、この会社に入社すればすごいことに関われるんじゃないか、と思いましたね。各家庭から電力使用量データを集めるだけでなくその詳細な内訳まで分かれば、需給バランスの調整や蓄電の制御にも役立てることができます。電源が分散型に切り替わっていけばさらに制御が難しくなると思うので、インフォメティスの技術はこの先のエネルギーインフラにとって必要なものだと感じました。
現実の裏側に広がる無限大のデータの世界。それが面白くもあり、難しくもある
――現在のインフォメティスでの業務を教えてください。
ビジネス開発部に所属し、顧客に提供するサービスの運用を行っています。特に、これまでの経験を活かし、産業向けエネルギーマネジメントのために電力の計測回路を検討したり、資材や施工を手配したりしています。
具体的には、まず電源回路の図面から電圧値などを読み取って、測定点や必要資材を検討します。それから実際に現場に赴き、電力センサーを設置する場所を確認します。入手した図面と実際の現場が異なっていることや、図面自体が入手できないこともあるので、どんな場合でも現場調査は大切なんです。設置場所は物理的に問題ないか、ここに設置することで本当に顧客のニーズを満たせるか、といった観点で調査をします。その後、資材の手配や施工業者との調整を行い、施工が完了した後は電力データが適切にアップロードされているかの確認を行っています。
ー今の業務で、どんなところが面白いですか?
業務を計画し、完遂できることそのものが面白く、やりがいがあります。自分自身の経験を活かし、「こうすれば課題を解決できるはずだ」と考えたことや提案したことなど、自分の想いをプロジェクトに反映できるのはこの仕事の面白さであり、モチベーションにもつながっています。さらにそれが顧客の役に立っている、ということはやりがいですね。
また、測定した電力データを確認し、実際どれくらい電力が削減できているか効果を確認する中で、新しい発見があると面白いと感じます。最近、電力需給ひっ迫の問題が話題になりましたが、今より精緻な電力の見える化ができれば需給バランスの調整にも生かせると思います。そんな無限の可能性を秘めた電力データを眺めることは、とても面白いですよ。
ー反対に、難しいのはどんなところですか?
まず、仕事のスピード感が早いところです。前職は大手企業で、たくさんのパートナー企業と共に仕事をする立場だったので、比較的、自分で仕事のペースをコントロールしやすい状態でした。一方で、インフォメティスはベンチャー企業で、スピード感のある仕事を求められます。また、必要に応じて社内でシステム開発を行う等、できることは自分たちでやらなければいけません。各自が裁量を持って、納期を含め、要望に応えるために工夫をしながら日々奔走しています。
具体的には、電力センサーを設置する際には、「お客様が期待する成果を達成するデータの計測は実現可能か?」「集めるデータは、データ分析を進める社内の開発チームが必要とするデータになっているか?」といった観点で、施工会社との綿密な打ち合わせや資材の準備を計画的に実施しています。運用チームは、営業メンバーから案件の情報を得て、開発メンバーがデータ分析に注力するためのハブの役割を担っているので、正確なニーズの理解や計測のディレクションが必要ですね。
また、システムの全体を把握することも難しい点の1つです。電力データを取得、活用するために使っているのはハードウェアやクラウド、AI、アプリなども関わる大規模なシステム。全体を把握するためにも、それぞれのエンジニアと会話になる程度の知識を身に付けようと勉強しているところです。
優秀なメンバーに囲まれ、刺激的で充実した日々
ーインフォメティスに入社して、よかったことはなんですか?
周りのメンバーが優秀で、いい刺激をもらえることです。日々の業務で自分の専門領域の知識を身に付けながら、他チームのメンバーと関わることで周辺領域の知識も得られています。仲間が自分の知らない手法でデータ分析を行っていたり、新しいビジネスを考えていたりする姿を見ると、自分も現状に甘んじることなく、よりよいアウトプットができるように頑張ろうという前向きな気持ちになれるんです。
インフォメティスで働く仲間は、ホームページにある通り、「エッジの効いた技術を持つエンジニア中心の明るい集団」です。そんな仲間たちと切磋琢磨しながら働けることが、モチベーションにも繋がっています。
ー今後、インフォメティスでどんなことにチャレンジしていきたいですか?
まず、今、ビジネスを開拓している工場、ビルなど産業分野での電力センサーを設置する計測回路の設計や施工業務のクオリティを上げることに尽力したいです。家庭用とは異なり計測回路は複雑なこともあり、入念な準備をしていても、稀に現場での施工ミスが起きてしまうことがあります。施工会社と協力して、計測漏れなどが発生しない仕組みを考えていくことで、品質向上につなげたいと思っています。
また、電力データ分析の能力も伸ばしていきたいです。電力データからは、顧客の顕在課題だけでなく、潜在課題も発見できると思うんです。分析能力を高めることで今まで気づけなかったことにも目を配り、顧客により良い施策を提案できるようになりたいですね。
個人的には、今年から大学に通い始めたのでなかなかハードな生活ですが、業務と勉学、家庭のバランスを大切にしたいと思います。大学で学びなおしたいと話したときに「バックアップする」と背中を押してくれたインフォメティスに、大学での学びをしっかりと還元していきたいと思っています!
ー最後に、今後インフォメティスに応募する方に向けて、メッセージをお願いします!
IoTベンチャーやAIなどと聞くと、自分の活躍の場はないのでは、と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません!私自身もそんな風に思っていました。もちろん入社後学ぶことはたくさんありますが、実際に電力工事経験を活かして働いています。優れたAIの技術も、質の高いデータを集めることと、データを活用する分野のドメイン知識があって初めて価値を発揮できます。そこが私が貢献できるポイントだと思っていますし、それ以外でもいろいろな形で貢献できるポジションがインフォメティスにはあると思っています。エネルギーインフラを創りかえるということに興味をお持ちの方は、ぜひご応募いただければと思います。
――ありがとうございました!