UKHSAのデータにより、ワクチンがオミクロンに有効であることが再確認されました。

【主張】

UKHSAの最新データでは、COVID-19ワクチンはこの病気による入院や死亡を防げないようです。

【評定】

デマです。100%効果のあるワクチンはありませんが、COVID-19のワクチンは入院や死亡に対して高い効果を発揮します。UKHSAのデータは、ワクチンの効果を推定するために使用することは出来ません。

【和訳】

ブログThe Exposéの記事で、UKHSAのCOVID-19に関する最新のデータは、COVID-19ワクチンは入院や死亡を防げないことを示しているようだと主張しています。

100%有効なワクチンはありませんが、UKHSAは、特に入院や死亡に関して、ワクチンがCOVID-19に対して非常に有効であることを明確にしています。また、このワクチンは、より新しいオミクロン変異体に対する予防効果があることが示されています。

問題の数字は、2022年1月2日までの4週間におけるCovid-19の症例、入院、死亡の合計をワクチンの有無で分類したものです。Exposéは、これらの合計のうち、ワクチン接種者と非接種者の割合を比較したものです。

UKHSAは、「ワクチン接種者と非接種者ではリスク、行動、検査に違いがあるため、このデータを使ってワクチンの効果について主張すべきではない」としています。

基本的には、ワクチン接種者と非接種者で異なる他の要因に影響されるため、この数値を使ってワクチンの効果を分離することは出来ないのです。

例えば、UKHSAは、「ワクチンを完全に接種している人は健康意識が高いので、COVID-19の検査を受ける可能性が高く、症例として特定される可能性が高いかもしれない 」と言っています。

また、ワクチン未接種者の総数に使われる推定値が過大評価である可能性があり(これまで 何度も書いてきたように)、ワクチン未接種者の率が実際よりも低く見えることにつながっています。

最新のデータでは、ワクチン接種者では患者率が高いが、ワクチン未接種者では入院率や死亡率が高いです。

COVID-19で入院したり死亡したりする人の総数は、ワクチン接種者集団の方がワクチン非接種者集団より多いのです。しかし、それは主にワクチン接種者の人口が多いからです

UKHSAは、「人口におけるワクチン接種率が非常に高い状況では、効果の高いワクチンであっても、単にワクチン接種者の割合が非接種者より多く、100%効果のあるワクチンはないため、患者、入院、死亡の大部分は接種者に発生すると予想される。」と述べています。


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