Megyn KellyはCOVID-19のワクチン接種後にVAIDSに感染したとは言っていません。-- 彼女は「自己免疫疾患」があると述べていました。
トーク番組の司会者でポッドキャスターのMegyn Kellyは、COVID-19 mRNAワクチンを接種した後に「ワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDS)に感染した」と言ったのでしょうか?いいえ、それは事実ではありません: 2023年9月初旬の 《The Megyn Kelly Show》 において、彼女は「年に一度の健康診断で自己免疫の問題に陽性反応が出ました」と述べています。彼女はVAIDSについては言及していません。
この主張は、《The People's Voice》が2023年9月7日に発表した記事(アーカイブはこちら)に掲載されたもので、タイトルは「Megyn Kellyはワクチン接種後にVAIDSに感染したと言っている」 です。記事の冒頭は次のようなものでした:
記事執筆時、The People's Voiceのウェブサイトには次のような掲載がなされていました:
動画
The People's Voiceの記事に掲載されたKellyのコメントは、SiriusXMで生放送され、2023年9月6日にYouTubeに投稿された彼女の番組からのもので、タイトルは「レガシー メディアによる制約と更なるCOVID-19のガス抜き、Bari Weiss, Nellie Bowles & David Zweigと共に」です。48分57秒から、彼女は次のように語っています:
Kellyはどの「自己免疫疾患」と診断されたかは述べていません。Johns Hopkins Medicineのサイトによりますと、女性によく見られる自己免疫疾患には次のようなものがあるそうです:
関節リウマチ:関節を攻撃する関節炎の一種
乾癬:皮膚が厚く、うろこ状の斑点ができる病気。
乾癬性関節炎:一部の乾癬患者が罹患する関節炎の一種
全身性エリテマトーデス:関節、皮膚、臓器等、体のあちこちに障害が起こる病気。
甲状腺の病気:甲状腺ホルモンが過剰に作られる(甲状腺機能亢進症)バセドウ病や、甲状腺ホルモンが十分に作られない(甲状腺機能低下症)橋本甲状腺炎等。
Ⅰ型糖尿病:免疫系が膵臓のインスリン産生細胞にダメージを与える疾患
しかしながら、1時間40分に及ぶ番組の中で、Kelly氏は一切VAIDSについて触れていません。
米国CDC
2023年9月8日、米国CDCのScott Pauley報道官は、《The People's Voice》サイトでの主張に対する見解をLead Stories社に電子メールにて報告して下さいました。ワクチン後天性免疫不全症候群は既知の病状ではありません。続けて次のように述べています:
The People's Voice
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この原稿を書いている時点で、そのウェブサイトには次のような免責条項があります:
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更に詳しく知りたい方は
VAIDSに関連するLead Storiesのファクトチェックはこちらからご覧頂けます。
その他、Lead Storiesによるワクチンに関する主張のファクトチェックはこちらからご覧頂けます。