資料によりますと、グラフェンはCOVID-19ワクチンの(整合性)検証用(材料)として使用されたもので、(ワクチンの)成分として含まれているわけではありません。

【主張:Pfizer社のCOVID-19ワクチンに酸化グラフェンが含まれていることを示す文書がある。】

  • 3月20日付のSubstackの記事で、Pfizer-BioNTech社のCOVID-19ワクチンに危険な成分が含まれていることを証明する文書があると主張されています。

  • 見出しには、「陰謀はもう存在しない: Phizer社の文書から、Pfizer社のワクチンに酸化グラフェンが含まれていることが明らかになった」と書かれています。

  • ソーシャルメディア分析ツールであるCrowdTangleによりますと、この記事はFacebookで4日間に100回以上共有されました。

【評定:誤り】

  • 問題の文書には、酸化グラフェンを使用するラボでの検証プロセスが記載されていますが、そのプロセスは製造プロセスの一部ではありません。

  • 酸化グラフェンはワクチンには含まれていません。

【レビュー】

《酸化グラフェンはワクチン内ではなく、評価プロセスに使用されています》

Substackの記事は、「SARS-CoV-2スパイク糖タンパク質(P2 S)のワクチン抗原としての構造的及び生物物理的特性」と題するPfizer社の文書とされるものに主張を託していますが、この文書に書かれていることを誤って伝えてしまっています。

この文書は、FDAへの情報公開法の要請によって文書を入手したInformed Consent Action Networkが管理する検索可能なデータベースで見つかった600以上の文書のうちの1つである。この文書が本物かどうかについて、Pfizer社はコメントを控えています。しかしいずれにしても、この文書には、ワクチン成分に関する驚くべき記述はありません。

バッファロー大学医学部感染症科主任のThomas Russo博士によりますと、この文書には研究室での検証プロセスが記載されているということです。

「この文書は評価プロセスを示しているのであって、どのように作られたかを示しているのではありません」と彼はこの文書について述べています。

Russo氏によりますと、7ページには、ワクチン中のmRNAがスパイク・プロテインの生産につながるかどうかを検証するためのプロセスが記述されています。

このプロセスでは、酸化グラフェンを重ねた金網グリッドを使用し、顕微鏡でプロテインを可視化するのに役立つとRussoは述べています。そして、この検証プロセスは、ワクチンの製造とはまったく別のものであるということです。

Pfizer-BioNTech COVID-19ワクチンの製造には酸化グラフェンは全く使われておらず、注射にも入っていないと、Pfizer社の広報担当者であるSharon Castillo氏は述べています。彼女は、FDAのウェブサイトで公開されている、このワクチンの全成分が記載されたファクトシートを示し、次のように述べました。その中には、mRNA、脂肪、塩、ショ糖が含まれているが、酸化グラフェンは含まれていません。

グラフェンは、独特の性質を持つ1原子厚のグラファイトの層で、COVID-19ワクチンに何が含まれているかについての誤報の中心となっている。USA TODAYは以前、酸化グラフェンがワクチン接種者を遠隔追跡するために使用される可能性があるという主張を論破しました。

USA TODAYはSubstackの著者と連絡を取れず、コメントを得られませんでした。

Lead Storiesもこの主張を論破しています。

《参考文献》

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