【またおまえらか!】日本は 非常事態宣言を発令しておらず、「ナノボット」 の発見もされていません。
基記事はこちら。
COVID-19 ワクチンに関する虚偽の物語を共有するSNS投稿で主張されているように、日本が8月に非常事態宣言を出したという事実も、国民から「ナノボット」を発見したという事実も存在しません。
120万回閲覧されたXの投稿では、「9600万人の市民から 『ナノボット』が発見され、日本は非常事態宣言を出した」と書かれており、ロイターが以前ファクトチェックしたウェブサイトThe People's Voiceの2024年8月10日の記事がシェアされています。
また、この記事と添付されたビデオは、日本が市民に謝罪し、COVID-19ワクチンに関する犯罪捜査を開始したと、根拠なく述べています。
しかしながら、日本は7月も8月も非常事態宣言を出していません。市民から 「ナノボット 」が確認されたという主張を裏付ける信憑性のある政府の声明やメディアの報道もありません。
非常事態宣言なし
日本の首相の公式声明の検索によりますと、日本は2024年7月と8月に非常事態宣言を出しておりません。
ロイター通信によりますと、日本では1月6日、マグニチュード7.6の地震が発生し、230人以上が死亡したことを受けて、中部地方の石川県で緊急事態宣言が発令されました。
総理大臣の声明によりますと、日本では2021年8月17日、茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、京都府、兵庫県、福岡県でCOVID-19感染者が急増したため、公衆衛生関連の非常事態宣言が発令されました。
ナノボットは確認されていません
日本国民9600万人に「ナノボット」が存在すること、またCOVID-19ワクチンに「ナノボット」が存在することに関して、7月または8月に首相官邸や日本の厚労省から公式発表は一切なされていません。
また、記事で主張されているように、日本政府が国民に謝罪したり、COVID-19ワクチンに関する調査を開始したという事実も一切存在しません。
The People's Voiceの記事は、著者が産科医と言語学教授であるInternational Journal of Vaccine Theory Practice and Researchの研究も引用しており、COVID-19ワクチンから「目に見える人工的な自己組織化体」を発見し、「ある種のナノテクノロジーの存在」を示唆したと述べています。
しかしながら、カールスルーエ工科大学の生物学的界面研究所所長で生化学講座のAnne Ulrich氏は、同誌に掲載された論文の解説で、ワクチンに含まれる構造は「ナノロボット」ではなく、ワクチン送達によく使われる自己組織化脂質であると述べています。
Ulrich氏からのコメントは得られていません。
ロイター通信では以前、日本が癌患者の爆発的増加で国家非常事態を宣言し、COVID-19の予防接種を禁止したというデマを取り上げました。
日本の厚労省とThe People's Voiceは、ロイター通信のコメント要請に対して回答は得られていません。
【評定:証拠がありません】
The People's Voiceの記事の主張に反して、COVID-19ワクチンから9600万人の国民に「ナノボット」が発見された事実も、それに伴って日本政府が非常事態宣言を発令した事実はありません。
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