【バカス】精子をスキンケアに使用した場合、有益な効果があることは証明されていません。
某動物園のエロおばちゃんが騙されていないかちょっと心配www
精子を使えば、シワの改善や顔の保湿、ニキビ予防になるのでしょうか?いいえ、そんなことはありません: 精子(または精液と呼ばれる射精物を含む精子)を顔に塗ることで、スキンケアに効果があるとされる医学的根拠はありません。また、精液にはウイルスが含まれている可能性があり、推定8%の女性が精液との接触でアレルギー反応を起こす可能性があり、精液過敏症(SPH)と呼ばれています。
この主張は、2023年3月23日に@nurseolivlaがInstagramに投稿(=ページが削除されたようです)した動画でなされました。投稿には次のような字幕が付けられていました:
動画に追加された字幕には、次のように書かれています:
記事執筆時点のInstagramでは、以下のような投稿が表示されました:
既知のリスク、利点の欠如
精液は、個々には健康な皮膚に有益と思われる多くの異なる化合物で構成されています。2021年4月8日の記事で、《Medical News Today》はこの疑問を取り上げ、精液に含まれる皮膚に有益な栄養素として、タンパク質、亜鉛、マグネシウム、尿素を挙げましたーだからといって、これらの栄養素を皮膚に塗布すると何らかの効果があるというわけではない、と強調しています。PubMedで検索したところ、精液の外用によるスキンケア効果を列挙・定量化した医学研究は見つかりませんでした。
2017年11月に米国CDCの新興感染症ジャーナルが発表した研究レターは、「ヒトの精液に含まれるウイルスの拡がり」と題されたものでした。この研究レターの著者らは、PubMed上で 《virus* AND semen OR sperm* OR seminal》で検索して見つかった3,818件の論文をレビューしました。彼らは、ヒトの精液で見つかった27種類のウイルス(こちらに掲載)を記録した報告を見つけましたが、「これらの多くについては、性感染に関するデータが不足しています」と指摘しました。
2019年10月、ニュージーランド皮膚科学会が後援し、ニュージーランド皮膚科医が代行して寄稿する無料の皮膚科リソースであるDermNetに「精液接触アレルギー」と題する記事が掲載されました。記事によりますと、推定8%の女性が精液に含まれるタンパク質にアレルギーを起こす可能性があるとのことです。このアレルギーは、痒み、腫れ、水ぶくれなどの局所的な反応や、蕁麻疹、喉の腫れ、喘鳴、吐き気、更にはアナフィラキシーといった全身的な反応を引き起こす可能性があります。SPHの女性の39%は、局所反応と全身反応の両方を経験しています。このアレルギーの検査方法のひとつに、精子を取り除いた遠心分離精液を用いた皮膚プリックテストがあります。
スペルミンという成分
オランダの顕微鏡学者であるAntonie van Leeuwenhoek氏は、その1年前に初めて生きた精子を見た後、1687年に人間の精液中に結晶構造を発見しました。この結晶性物質(ポリアミン)は、何年も経ってからスペルミンと名付けられました。スペルミンは、ヒトの精液だけでなく、核を持つ全ての真核細胞(植物、動物、原生動物、菌類等)に存在する物質です。
2008年から2009年にかけて、美容関係のブログやポップカルチャーのウェブサイトが、スペルミンを含むスキンケア製品に関する記事を掲載しました。これらの記事は、高級スパで何百ドルもする高級スキンケアが、人間の貢献から生まれたものであることを示唆する誤解を招くタイトルやダジャレを多用していました。The Telegraphの記事(アーカイブはこちら)には、「BioforskningのSkinscience Spermineクリームの重要な要素は、精液から抽出された結晶です」と書かれています。cosmopolitan.comの記事では、ニューヨークのタウンハウススパでの250ドルのトリートメントを「精子フェイシャル」と誤報していますが、記事の後半で「ある研究所で合成方法が判明した」と公表しています。
このような記事が、精液フェイシャルがスパで実際に提供されているという都市伝説の元になっているのかもしれません。Skinscience社の「Spermine For Professionals」製品ラインは、現在では販売されていませんskinscience.noのウェブサイト(アーカイブはこちら)は、少なくとも2013年以降、オフラインになっています。2009年4月9日、Skinscienceの創設者であるGeir H. Kvalheimが、truthinaging.comの2009年3月7日の記事に対してコメントを残しています:
スペルミンは多くの食品に含まれる天然成分で、栄養補助食品としても配合されています。近年、ポリアミンであるスペルミンやスペルミジンの抗酸化作用や抗炎症作用が研究されていますが、明確な結論や指針は得られていません。2019年7月11日付の学術誌《Frontiers in Nutrition》にレビュー記事「食品中のポリアミン」が掲載され、以下のように結論づけられました:
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