また「トラッキング特許がー」と言い出した奴が居るようで。
2021年の10月に↓の話を書きましたけど、また喧伝しているのが居るようですね。
【Pfizer社が、「マイクロ波とグラフェンを使って世界中のワクチン接種者を追跡する特許を持っている」というのはデマです】
ソーシャルメディアに出回っている画像は、Pfizer社が「マイクロ波とグラフェンを使って世界中でワクチン接種した人間を追跡する特許を持っている」ことを証明しているのでしょうか?いいえ、そんなことはありません:画像の文書にPfizer社の名前はなく、同社のメディア広報部はLead Storiesに、Pfizer社がこの特許とは何の関係もないことを明らかにしました。また、この特許は、マイクロ波や グラフェンについて言及すらしていません。
この主張は、2021年10月14日にPhilosophers-Stone.infoというウェブサイトに掲載された記事(アーカイブはこちら)が発端となっています。2023年2月中旬にInstagramで再浮上した(例えば、こちらとこちら)記事のタイトルには、以下のように書かれていました:
そして、以下のように続きます:
➡
直訳すると訳分からない言い回しとなるので、かなりの意訳をしました。
要は、ワクチン内に入っている酸化グラフェンが脂肪細胞内に蓄積されるから、通信機のような役割を果たしてインターネット経由で情報がとられるという例の #あたおか 話ですwww。
ちゃんと、#ロバートヤング も登場しておりますwww。
記事執筆時の様子は以下の通りです:
同じ特許は、米国特許商標庁のウェブサイトでも閲覧可能です。しかしながら、この文書には、マイクロ波やグラフェンについての言及は一切ありません。以下のスクリーンショットは、(当該特許の明細書内で)『マイクロ波』を検索しても、『グラフェン』を検索しても何も見つからないことを示しています:
この特許では、感染症が蔓延するリスクの高い社会的環境にいる人々を特定する方法論が述べられています。この文書では、人々のスマートフォンから収集した情報によってそれを実現することが提案されています。
この特許に名前を連ねているイスラエルのEhrlich Groupは、COVID-19ワクチンの配分の優先順位付けにその技術をどのように利用し得るかを説明する論文を共著しています。
この特許にはPfizer社についての記述はありません。
Pfizer社のメディア広報部は2023年2月15日、Lead Stories社に電子メールで以下のように話してくれました:
Ehrlich Groupのウェブサイトに明記されているように、弁理士事務所は3つの主要部門のうちの1つです。米国で最初のロックダウンが実施されたばかりで、世界中の科学者が新型コロナウイルスの全体像を把握し始めたばかりの2020年3月中旬までに、Ehrlich GroupはすでにCOVID-19関連発明の特許を約30件申請していました。
Lead Storiesは、Ehrlich Groupに連絡を取りました。回答があり次第、この記事は適宜更新される予定です。
本稿執筆時点では、Philosophers-Stone.infoのウェブサイトのトップページに免責事項が記載されていました(アーカイブはこちら):
COVID-19に関する他のLead Storiesのファクトチェックはこちらでご覧になれます。
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