「おばかさん」と呼ばれないようにねw: ID-10Tは新型世界的ウイルスの名前ではありません。
【主張】
ID-10Tと呼ばれる新しい世界的ウイルスが急速に広がっている。
【概要説明】
この主張は風刺サイトから発信されたものです。
【レビュー】
パンデミックの可能性があるという噂がネット上で広まっており、「ID-10Tと呼ばれる新種の世界的ウイルスが急速に蔓延している」と宣言するニュースの見出しのようなものを共有するソーシャルメディアユーザーも現れています。
勿論、ID-10Tは 《idiot》に似ています。
ある男性は、8月22日のInstagramの投稿の中で、「自分自身と、それに騙される人々についてよく説明している」と述べています。
「新しい変種だが、我々国民は決して従わない」との別の投稿もありました。
「なんて皮肉なんだ、目を覚ませ」、と3つ目の投稿がありました。
この見出しのスクリーンショットを掲載した複数の投稿は、ニュースフィード上の偽ニュースや誤報を撲滅するMetaの取り組みの一環として、フラグが立てられました。(FacebookとInstagramを所有するMeta社とのパートナーシップについてはこちらをご覧下さい)
まず、これは古い見出しです。画像には2020年3月31日という日付が見えます。
また、この見出しは風刺サイトから発信されたようです。Caps Lock Newsの記事はその後削除されましたが、2020年10月にこの見出しをシェアしたCaps Lock NewsのInstagramのアカウントは、#satire、#humor、#politicalsatire、#politicaljokes、#fakenewsといったハッシュタグと共に、「あなたや大切な人は既に感染しているかもしれません」と書いています。
Instagramのアカウントの略歴には、「左翼、右翼、そして君のお母さんのための風刺」と書かれており、@HeroicHenryによって設立されたと書かれています。
WHOによりますと、ウイルスの分類に関する国際委員会は、遺伝子の構造に基づいてウイルスを命名しています。 ID-10Tと名づけられたウイルスが存在する証拠は見つかっていませんし、ましてや画像にあるように「急速に世界的に広まり」「あらゆる国で報告されているウイルス」でもありません。
私たちはこの主張を《Pants on Fire!》と評価します。
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