【あたおか】全ての(段階の)向日葵が向日性を示す訳でもなければ、大きく重要な星(=太陽)が入れ替わった証拠でもありません。

【主張】

  • 向日葵が太陽に背を向けているのは、それが太陽ではないからだ。

【評定概要】

  • 向日性を示すのは若い向日葵だけです。

  • 研究者によりますと、花首が成熟し、植物全体の成長が遅くなるにつれ、向日葵の動きは鈍くなり、朝日に向かって東を向いたままになるということです。

【レビュー】

向日葵畑は陽気な光景である場合が多いのですが、最近のSNSへの投稿では、この特徴的な植物はもっと不吉なものを示していると指摘されています。―それは太陽系を支えている星(=太陽)が入れ替わった証拠だというものです。

「向日葵が太陽に背を向けているのは、あれが太陽ではないからだ」と、カメラから顔を背けた大きな向日葵畑を映した動画にテキストが添えられています。カメラは頭上の太陽とお辞儀をした向日葵との間をパン撮影します。

この動画を共有した5月16日のInstagramの投稿は、Metaのニュースフィードにおける偽ニュースや誤報と闘う努力の一環として、フラグを立てられました。( FacebookとInstagramを所有するMeta社と弊社とのパートナーシップについてはこちらをお読み下さい)

だからといって、この映像は怪しいものではありません。ちゃんとした(理由のある)科学なのです。

カリフォルニア大学デービス校によりますと、向日葵は成長する間、日中の日差しを追うために頭を前後に回転させます。向日葵は、日中の太陽光の移り変わりに追従することで、よりよく成長することが出来るのです。

向日葵が東を向く理由について、同大学のウェブサイトに掲載された投稿によりますと、向日葵の花首が成熟し、植物全体の成長が遅くなると、茎は「硬く、木質化」します。向日葵の花首が全て東、つまり朝日の方を向いたままになるまで、向日葵の花首の動きは減少します。

「これは、全体的な成長が遅くなるにつれて、概日時計により、植物は午後や夕方よりも早朝の光により強く反応するようになるため、日中に西へ移動するのを徐々に止めるようになるためと思われます」と、大学は2016年の投稿で、向日葵がどのように概日時計を使って夜明けを予測し、空における太陽の位置を追っているかについて述べています。

太陽は45億歳以上と推定されています。専門家によりますと、太陽は死滅し始めていますが、あと50億年は死滅しないと言われています。現在、太陽がどこかに消えてしまう気配は全くありません。

我々は、向日葵が太陽に背を向けているのは、太陽が(他の物と)入れ替わった証拠であるという主張をPants on Fire!と評定します。


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