主張に反して、ロンドン・バスは電気自動車だから燃えたというわけではありません。

SNS上の指摘に反して、2022年にロンドンで起きた2階建てバスの火災は、電気自動車故に起きたものではありませんでした。

この火災の動画は、以下のようなキャプション付きでネット上に公開されていました: 「環境に優しいを追求し過ぎた故の火災(A mostly green fire): イギリス、ロンドンで電動バスが自然発火」

この投稿はXで336,000回以上再生され、Facebook上でもシェアされていました。

ロンドンのこのバスが電気自動車だったために火災になったという主張は誤りです。

「ゼロ・エミッションの追求には、地球工学からバスを燃やすことまで、いかなるリスクも結果も厳しすぎることはない」と、あるXの投稿の下のコメントには書かれていました。

このバスはディーゼル電気ハイブリッド車だったと、ロンドン交通局の広報担当者は電子メールで述べています。2024年5月に共有された動画は、2022年6月17日の出来事に関するものでした

広報担当者は、BrixtonのBrixton Hillで起きたこの火災は、「ディーゼルエンジンの冷却ファンの問題」によるものだと付け加えています。

2022年の事故の写真は、火災の位置、車両、路上の設備等から、2024年5月に共有された動画と一致しています

2024年5月4日にSNSで公開されたバス火災の動画は、右の画像にあるように、2年前に起きた事件のものでした。

ロンドン市交通局は、2020年1月1日以降電動バスの火災事故が5件発生したと、2024年2月15日付の記事で発表しました。そのうち1件はリチウムイオンバッテリーが原因だったということです。

1月には、Wimbledonの電動バスの火災を受け、17台の電動バスが予防措置として運行を見合わせました。

2022年4月、ロイター通信はイタリアのペルージャで起きた電動バス火災のデマを報道しました。燃えていた車両は天然ガスとディーゼルを動力源としていました。

【評定:デマです】

  • 火災が発生したバスはディーゼル/電気ハイブリッド車でした。

  • 原因はディーゼルエンジンの冷却ファンによるものでした。


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