COVID-19の原因ウイルスの分離について、科学者は嘘をついていません。
COVID-19の原因であるSARS-CoV-2を含むウイルスの分離と配列決定を行なったと科学者が不正に主張したのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。SARS-CoV-2ウイルスは、2020年1月7日以降、世界中の複数の科学者によって独自に分離され、配列が決定されています。
COVID-19のワクチンが2020年初頭に導入されて以来、ウイルスが分離されたことがないという主張が、2022年1月19日のこの11分間のビデオクリップを含め、New Guard MediaのFacebookページに 『Thomas Cowanが説明する、ウイルスを「分離・精製」したとする論文は全て詐欺である理由。』というタイトルで掲載されました。以下のような書き出しで始まります。:
執筆時のFacebookでの投稿はこのような感じでした。:
→Dr.と書いてありますけど、この人は医師免許を返納していますし、博士号も持っていません。Dr.を未だに自称しているただの #あたおか であることに注意して下さい。
中国の科学者は2019年12月中旬、新しい、つまり新種のコロナウイルスの存在を初めて確認しました。仮に2019-nCoVと名付けられた彼らは、2019年12月、31日にWHOにこの発見を報告しました。
2020年1月10日までに、彼らはウイルスを分離し、世界中の科学者が研究やワクチン開発に利用出来るように、その完全なゲノムを公に共有しました。このことは、Journal of Virology、Science Daily、CDC等、複数の事例が発表されています。
Cowanは引退した開業医で、2020年12月7日に署名した法的文書でカリフォルニア州の医療委員会に医師免許を自主的に明け渡しました。
更に彼は、SARS-CoV-2は誰も見たことがないため、誰もその存在を証明出来ないと主張していますが、これは虚偽です。
ネバダ大学リノ校の准教授で、細胞・分子生物学大学院プログラムのディレクターであるSubhash Verma氏は、2022年2月23日の電話インタビューで、Lead Storiesの取材に以下のように答えてくれました。:
ウイルスの画像は、国立アレルギー・感染症研究所やCDCでも共有されています。
Cowanは、事実と虚偽を混ぜた8枚の画像を並べて、COVID-19 omicron変異種の存在に疑問を呈しています。この主張は、5G技術がCOVIDの発生源であるというCowanの主張と同様に、Lead Storiesによって論破されています。
ウイルスの分離方法と分離プロセスそのものに関する彼の説明は間違っていると、Verma氏は述べています。Cowanによれば、隔離は健康な細胞がストレスを受けて栄養が不足し、バクテリオファージという粒子に分解されることで行なわれ、これが病気の原因となり、病気の存在を証明するのだと言っています。
それは真実ではなく、バクテリオファージが形成される方法でもなく、細胞の破壊が病気を証明するものでもありません、とVerma氏は言います。実際のウイルス粒子がなければ、飢えたバクテリオファージも断片化したゲノムも感染性粒子を作ることは出来ないのです。「彼は事実を隠している」とVermaは言いました。
Cowanは、2022年1月26日にSol Luckman Uncensored podcastのエピソードでこれらの主張を繰り返しました。"Debunking Virology & the Entire Stinking 'Virus' Narrative w/Dr. Tom Cowan" というタイトルでSpotifyで放送されていたものです。このポッドキャストでCowanは、ウイルスによる因果関係(SARS-CoV-2で起こった、同じ場所にいる個人の間での病気の広がり)は、広島への原爆投下やチェルノブイリ事故後の病気の広がりや死者を論理的に説明出来ると主張しています。
ウイルスの因果関係は現象としてはあるが、ウイルスによって異なります。例えば、COVID-19はエアロゾル化すると簡単に広がるし、HIVのような血液感染する病原体は体液を介して広がります。どちらも、核爆発後の放射性物質による感染とは比較になりません、とVerma氏は言います。
「比較するのは全く馬鹿げていることです。」と彼は言います。「科学的に見ても明らかです。」