証明されていない危険なワクチン接種後の「治療法」を押し付ける投稿
韓国で出回っているソーシャルメディアの投稿は、COVID-19ワクチン接種後の体を浄化するための様々な「治療法」を示唆しています。投稿は、その方法が「寄生虫やその他の厄介なものを取り除く」と主張しています。しかし、健康専門家は、この治療法と称するものが実際には有害である可能性があると警告しています。専門家は以前、AFPに対し、COVID-19のワクチンには生きた寄生虫は含まれていないと話しています。
この主張は、2021年12月19日、フェイスブックのここでシェアされました。
韓国語の投稿のキャプションには、一部こう書かれています。:『COVID-19ワクチン接種で得た寄生虫やその他の厄介なものを、これらの治療法で体から取り除くことが出来ます。その方法を紹介します。』
「抗寄生虫治療」と称されるのは:
・塩分を含んだお湯で足湯をすること。
・電磁波を利用した足湯
・紫外線を浴びる
足湯の作り方や人体へのUVトーチの使い方を詳しく紹介したYouTubeクリップへのリンクと一緒にシェアされました。
同様の主張は、Facebookではこちらとこちら、YouTubeではこちらとこちらで共有されています。
しかし、健康専門家がAFPに語ったところによると、これらの治療法は効果が証明されておらず、実際に有害である可能性があるということです。
また、この投稿では、COVID-19ワクチンに寄生虫と酸化グラフェンが含まれていると偽っているが、AFPは以前、こちらとこちらでこれを論破しています。
足湯の謳い文句
世界的な技術系非営利団体Meedanの健康専門家は、「エプソムソルトのお風呂が寄生虫を殺したり、他の金属を体外に引き出すのに役立つという証拠は今のところない」と述べています。
「根拠のない説として、塩水に含まれるマグネシウムや硫酸塩が体内の毒素を排出するというものがあるが、これが人間で起こることを示すデータはなく、生物学的にもっともらしいということもない」と、健康専門家はAFPに語っています。
電気を使って水中の寄生虫を殺すことは理論的には可能だが、この方法は人間ではあまりテストされていないとのことです。
「一般に、ある種の電磁周波数は、ある種の寄生虫を殺すことが出来ることを示唆するデータがあるが、ヒトに使用する方法としては、あまり使われていないし、特にデータの裏付けがあるわけでもない」と、彼らは述べました。
紫外線
米国癌協会は、紫外線(太陽からの光、または日焼けマシーンなどの人工的な光)は健康障害を引き起こす可能性があると警告しています。
『多くの人は、日焼けベッドの紫外線は無害だと信じています。これは真実ではありません。日焼けベッド(またはブース)を使用しないことが一番です』と、米国癌協会は述べています。
Meedanの健康専門家は、紫外線は特定の波長で一部の寄生虫を殺すことが出来るが、皮膚癌のリスクを高める可能性があるため、通常、人間には使用されてこなかったと述べています。
「UVC光(最小で最もエネルギーの高い紫外線)には殺細菌作用がありますが、この光は人間にも深刻なダメージを与える可能性があります」と彼らは述べています。