【注意喚起】オレガノオイルと水の混合物は、「自然の抗生物質」なんかではありません。
記事はオレガノオイルを使った話ですが、オレガノオイルが日本ではあまりメジャーではありませんから、これ自体の被害は少ないと思うのですが、中途半端に西洋料理をかじって意識高い食生活の提案しているのが、『オレガノ➡シソ科➡昔ながらの塩と赤紫蘇で漬けたやたらと塩辛い梅干と玄米での食事を称賛➡栄養の偏りと腎障害』なんてパターンになることが懸念されるので注意しておきます。
オレガノオイルを水に4滴混ぜると、天然の抗生物質になるのでしょうか？いいえ、そんなことはありません。ボストン大学の臨床栄養学教授であるJoan Salge Blake氏は、この混合液は抗生物質ではないとLead Storiesに語っています。また、管理栄養士のAbbey Sharp氏は、オレガノオイルには抗菌作用がありますが、薬の代わりとして使用すべきではありませんと語っています。国立衛生研究所の栄養補助食品室から転送された複数の科学論文によりますと、オレガノオイルが抗生物質として使用出来ることを証明するための人間を対象とした臨床試験は十分ではありません。
この主張は、2022年6月13日に公開されたFacebookの投稿に、"Ladies this is for you!🌺."というキャプションと共に掲載されました。動画の冒頭は以下の通り：
お医者さんに抗生物質が必要だと言われたら、この天然の抗生物質です。
記事執筆時点のFacebookでは、以下のような投稿がされていました：
Facebookのビデオでは、「自然の抗生物質」として、オレガノオイル4滴を水に混ぜたものが紹介されています。さらに正体不明の量のレモン汁も加えられると、動画は述べています。
Joan Salge Blake氏は2022年6月23日、Lead Storiesに電子メールで、これは抗生物質ではありませんと語ってくれました。彼女は以下のように付け加えます：
消費者は、病気になって医学的なアドバイスが必要な場合は、医療専門家に依頼する必要があることを理解する必要があります。
トロントの登録栄養士であるAbbey Sharp氏が、2022年6月24日、Lead Storiesに電子メールを送ってくれました：
オレガノには確かに抗菌作用がありますが、臨床的に研究された薬の代わりとして、抗生物質のフルコースとして使用するべきではありません。
国立衛生研究所の栄養補助食品室は、2022年6月23日の電子メールで、Lead Storiesに研究へのリンクを送りました。リンク先によりますと、オレガノオイルの抗菌効果を検証する研究は数多く行なわれているものの、人体実験に関しては「ほぼゼロ」だと、広報担当者は書いています。
FDAは、抗生物質の代わりに使用するためのFDA承認薬のデータベースにオレガノオイルをリストアップしていません。
Lead Storiesはまた、抗生物質が避妊の効果を止めるというデマ主張も論破しています。