タイムズ・スクエアの広告用電子看板に反ハマスのメッセージが表示されている動画はコンピュータ画像処理による合成画像です。
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ニューヨーク市の広告用電子看板に掲載されたイスラム過激派組織ハマスによる性的暴力を非難するメッセージの動画は、CGで作成されたものであり、この広告用電子看板の所有者によりますと、このメッセージはこの広告用電子看板やタイムズ・スクエアの他の広告用電子看板にも一切掲載されたことがないということです。
動画では、緑と赤を背景にした電子看板に、血まみれのトラックパンツのインスタレーションが映し出され、以下のような文章が表示されています:「 ハマスが何百人ものイスラエル人女性を残酷にレイプ&殺害したことを、あなたはまだ無視することが出来ますか?」
この映像はSNSのXやFacebookでシェアされ、10月に始まったハマスとイスラエルの戦争についてのコメントを集めました。
国連は、ハマスが10月7日にイスラエルを急襲した際に性的暴力を含む残虐行為を行なったという疑惑を調査していますが、ハマス側はこの告発を否定しています。
この動画は元々、イスラエルを拠点に広告代理店を経営するYahav Draizin氏が、他のCGIコンテンツを特徴とする自身のInstagramのプロフィールで12月に共有したものでした。
Draizin氏は、彼のプロフィールに掲載されたイスラエルのニュース局Channel 12 NewsとKnesset TVのインタビューで、この映像制作について語っています。Draizin氏はインタビューの中で、オリジナルの映像はiPhoneで撮影され、編集に何時間もかかったと述べています。
Channel 12 NewsとKnesset TVはWhatsAppを通じてロイターに対し、インタビューがそれぞれのチャンネルで放送されたことを認めています。
編集された映像に映っている広告用電子看板はGoogleストリートビューで見ることが可能で、所有者であるClear Channel Outdoorのウェブサイトには写真(腕時計が表示されている)が掲載されています。広報担当者は電子メールで、拡散された投稿のメッセージは、拡散された映像のものも含め、タイムズ・スクエアにある同社のどのディスプレイにも掲載されたことはないと述べています。
【評定:捏造画像です】
タイムズ・スクエアの広告用電子看板にハマスの性暴力疑惑を非難するメッセージが表示されている映像はコンピュータ画像処理による合成画像です。