米ABCニュースが大統領選討論会の司会者David Muir氏とLinsey Davis氏とを解雇した事実はありません➡風刺のラベルが貼られたウェブサイトからの主張です。
概に以下の記事をお知らせしました:
今回更に、以下のような質の悪いデマ投稿があったようです:
ABCテレビネットワークは、2024年9月10日の米大統領選討論会の司会者を「恥」と称して解雇したの でしょうか?いいえ、それは事実ではありません: 自称風刺・パロディサイトが、2人の解雇とされる記事を掲載したものです。Lead Storiesは、ABCが2人を解雇したという主張を立証する信憑性のある情報は何一つ見つかっていません。
この主張は、Esspots.comの記事(アーカイブはこちら)に由来するものでした。この記事は2024年9月12日に以下のタイトルで掲載されました:
記事には次のように書かれていました:
このファクトチェック執筆時の記事は以下のようなものでした:
ドナルド・トランプとカマラ・ハリスの2024年9月10日に開催された大統領選討論会で司会を務めたジャーナリストのDavid Muir氏とLinsey Davis氏とは、2000年代からABCに在籍してきた人物です(アーカイブはこちら)。ディベートの間、彼らはライブで声高な主張のいくつかをファクトチェックしました(アーカイブはこちら)。
二人が解雇されたとされるEsspotsの記事には、風刺であることを示す目立つ印が含まれていました。記事の公開日と検索キーワードを含む行の中に、"SATIRE"の文字が2回見られました。以下のタイトルのスクリーンショットのクローズアップでは、文字を赤丸で囲んで示しています:
記事の一番下には、以下の免責事項が書かれていました:
Esspots.comの概要ページ(アーカイブはこちら)には、「最新で最高のフェイク・ニュースと不条理をお届けします」と書かれています:
SpaceXManiaの概要ページ(アーカイブはこちら)には、その使命が次のように記されています:
Esspotsの記事は、トランプによる2024年9月11日付のTruthSocialへの投稿(アーカイブはこちら)で司会者を指して「不名誉」という言葉を使った24時間以内に発表されたものです。彼はまた、ABCニュースに 「全員クビにしろ 」と要求していました。
2024年9月12日、 Google Newsでキーワードを検索した結果(アーカイブはこちら)、ABCがMuir氏やDavis氏を解雇したという信憑性の高い報道機関の報道は一切見当たりませんでしたら。(例えば、ABCの声明とされるような)記事の他のキーワード(アーカイブはこちら)をGoogleで検索しても、Esspotsの風刺に関する記事が1件ヒットするだけでした。
この原稿を書いている時点では、ABCニュースのウェブサイトは、Muir氏(アーカイブはこちら)を「『ABCワールド・ニュース・トゥナイト』のアンカー兼編集長」、Davis氏(アーカイブはこちら)を「ABCニュースの受賞歴のある夕方のストリーミング・ニュース番組『ABCニュース・ライブ・プライム』と日曜日の『ワールド・ニュース・トゥナイト』のアンカー」、「『ワールド・ニュース・トゥナイト』、『グッド・モーニング・アメリカ』、『20/20』、『ナイトライン』の特派員」と紹介しています。
ABCニュースはEsspotsの主張についてLead Storiesへの回答を差し控えています。
2024年の米大統領選挙に関する他のLead Storiesのファクトチェックはこちらからご覧頂けます。
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