【意味不明】破傷風ワクチンは不妊手術に使用されていません。
破傷風ワクチン注射が不妊手術に使われているのですか?いいえ、そんなことはありません: 分子生物学者がLead Storiesに語ったところによると、このような主張は「完全に非論理的で、事実に反している」そうです。2023年6月時点で入手可能な破傷風ワクチンに、妊娠を「攻撃」して流産を引き起こすようなホルモンが含まれているという実質的な証拠はありません。数多くの研究が、破傷風ワクチンは妊娠している人とそうでない人の両方に使用するのに安全で効果的であることを示しています。
この主張の一部は、2023年6月3日にInstagramに投稿されたクリップに由来し、そのキャプションには次のように書かれていました:
破傷風 🪓
不妊治療
中絶
意図された
結果
以下は、この記事を書いた時点の投稿の様子です:
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上記の映像は、Lead Storiesが 以前 論破したCOVID-19の誤報拡散者として知られている Carrie Madejとの長いポッドキャストインタビューから生まれたものです。(元内科医であった彼女は、2023年1月に医師免許を自主的に返上しています)。Madejは、2021年10月11日に動画配信プラットフォームRumbleに投稿されたFlyover Conservativesの56分間撮影されたポッドキャストエピソードで紹介されました(アーカイブはこちら)。ポッドキャストのホストであるDavidとStacey Whitedとのインタビューで、MadejはInstagramのクリップに含まれていた破傷風ワクチンにまつわるいくつかの誤った主張を行ないました:
破傷風であんな風に死ぬなんて、聞いたことがないですよね。だから調べてみると、それは嘘なんです。そんな死に方をした人はいません。全世界で、近代史の中で、誰もいないんですね。嘘なら何故破傷風ワクチンを接種するのでしょうか?
しかしながら、破傷風ワクチンを接種しなかった人達は、生殖能力に大きな差があることが分かりました、非常に大きな差です。接種した人は多くの問題を抱えていました。その時ググってみたのですが、勿論今でもググれば出てきますが、WHOとNIHは1972年から破傷風ワクチンを中絶や不妊のワクチンとして開発していたのです。
破傷風ワクチンに含まれる妊娠ホルモンをこの小瓶に入れたので、接種するたびに累積反応になるんです。そうすると、あなたの身体は、あなたが女性であれば、妊娠すればHCGの値がどんどん高くなることが分かりますよね?そうすると、身体はそれを攻撃することを学ぶのです。つまり、妊娠初期を攻撃するようになるんです。だから、妊娠したことに全く気づかないんです。だから、ラテン諸国、アフリカ、インドでこの方法が使われているのです。
つまり、COVID-19ワクチン接種の背後には、このような組織があるということです。
➡何を言いたいのかさっぱり分からないと思いますが、『安心して下さい、それが正常の証です』www。
このような不正確な主張は何十年も前からネット上に出回っており、その主な原因は、1990年代初頭に開発された、避妊薬と破傷風ワクチンを組み合わせて一時的に妊娠を予防するワクチンにあります。研究の一環として、148人の女性に、ヒト絨毛性ゴナドトロフィン(HCG)というホルモンを有効成分として含むワクチンが投与されたことがありました。
医学専門家は、こうした行為はその後起こっていないと反論しています:
1995年、WHOは、破傷風の注射にHCGが入っているという噂は「完全に嘘で、科学的根拠が全くない」との声明を出しました。
2017年には、WHOの報告書で、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)またはいかなるHCG誘導体も、破傷風ワクチンの製造に使用されたことは一度もありません」 と述べています。
ミシガン大学医学校の分子生物学者であるMichael Imperiale氏は、2023年6月6日に届いた電子メールで、破傷風ワクチンには妊娠を「攻撃」するホルモンが含まれているというこうした主張は「完全に非論理的で事実に反する」とLead Storiesに語っています。
2023年6月時点で入手可能な破傷風ワクチンは、妊娠している人、していない人のいずれにおいても安全で有効であることが、数多くの研究によって示されています。破傷風は、米国CDCにより、主にワクチンの使用により予防される「急性でしばしば致命的な病気」と説明されています。
破傷風ワクチンは妊娠中の方への安全性と有効性が証明されています
クリップの中でMadejは、「インフルエンザもTDaP 🪓も、妊娠中の安全性が検証されたことはない」と虚偽の記載をしました。CDCが報告している通り、「妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けた人が、自然流産(流産)のリスクが高くなることはなかった」とする複数の研究があります。同様に、妊娠中のTdapワクチンの安全性についても、数十件の研究が報告されています。
「世界では、毎年何万人もの人が破傷風で亡くなっています」と、Imperiale氏はWHOが発表した統計を参照しながら、Lead Storiesに語ってくれました。
「妊婦は、主にワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)のもう一つの成分である百日咳から胎児と新生児を守るために、日常的に予防接種を受けています」とImperiale氏は述べ、妊娠ホルモンであるHCGは破傷風ワクチンに含まれる一般的な成分ではなく、破傷風ワクチンと妊娠に関する禁忌事項は知られていないことを付け加えています。
「このような誤った情報を広めることは、人々の命を危険に晒すことになり、危険です」と彼は付け加えました。
破傷風は死に至る可能性のある感染症です
破傷風は、土壌に生息する細菌であるClostridium tetaniによって引き起こされ、通常、刺し傷を通して体内で外毒素を放出します。症状は通常、lockjawと呼ばれる顎や首の筋肉の硬直で始まり、その後全身に広がり、硬直や痙攣を引き起こすこともあります。欧州疾病予防管理センターによりますと、破傷風感染後の症状は通常1週間以内に現れますが、1日から1ヶ月に及ぶこともあるそうです。
破傷風は、患者の病歴を調べることで診断され、通常、抗生物質と傷の手当、痙攣を抑える薬で治療されるとCDCは述べており、ジョンズ・ホプキンスでは、破傷風の治療法はないが、ワクチンによって負傷後の重症化のリスクを低減することが可能であると付け加えています。
破傷風の感染率と死亡数は、ワクチンが定期接種化されて以来減少しています
1948年、破傷風ワクチンはジフテリアトキソイドおよび百日咳ワクチン(DTP)との混合ワクチンとして利用可能となり、その後、小児期の定期接種に導入されたと国立衛生研究所(NIH)は述べています。
1940年代以降、破傷風の感染率、死亡率は著しく低下しています。NIHによりますと、例えば1940年代には、米国で年間500~600件の症例が報告されていたと推定されています。1970年代には、毎年50~100件の症例が報告されていました。2009年から2017年まで、米国で報告された破傷風症例は合計264件で、毎年平均29件の破傷風症例が報告されています。この10年間では、破傷風に関連する死亡者は僅か19人でした。
以下のグラフは、1900年から2017年の間に米国で報告された破傷風の死亡率と発症率を示しています:
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破傷風の発生率は米国や他の先進国では減少していますが、世界の他の地域では依然として病気と死亡の重大な原因となっています。2019年、保健指標評価研究所(IHME)は、「世界の疾病負荷」調査の中で、破傷風の総患者数は73,000人以上、新生児破傷風感染症は27,000人以上と推定しました。また、主に南アジアとサハラ以南のアフリカにおいて、全世界で推定34,700人の破傷風による死亡が発生しています。
2023 年における破傷風の推奨事項
現在では、年齢やワクチンの記録に応じて、いくつかの破傷風ワクチン混合製剤が投与されています。
2023年6月7日に受け取ったLead Storiesへの電子メールで、米国産科婦人科学会は、全ての妊娠者が各妊娠中にTdapワクチンを接種することを推奨する組織的勧告を紹介しています。
Lead Storiesは、mRNAワクチンに「グリーンモンキーDNA」が含まれているという査読済みの証拠はないこと、Pfizer社のCOVID-19ワクチン接種による精子生産への長期的影響はないこと、COVID-19ワクチンが患者のDNAを書き換えているという証拠はないことなど、その他のワクチン関連の誤報を論破しました。