Pfizer社の文書には、ワクチン接種者が吸入や皮膚接触によりCOVID注射を未接種者に移すこと等記載されていません。
Pfizer社の文書によると、ワクチン接種を受けた人が、吸入や皮膚接触によってワクチン接種を受けていない人にCOVID-19の注射を移すことが明らかにされているのですか?いいえ、そんなことはありません。この主張は、様々な医薬品に用いられる標準的な臨床試験プロトコルに基づくものです。COVID-19のmRNAワクチンが、被接種者に過剰なスパイク・プロテインを排出させるという公的な証拠はないのです。
mRNAワクチンは、特徴的なスパイク・プロテインを作るよう体に教え、それを免疫系が攻撃し、患者が感染した場合にCOVIDを追い払う準備をするものです。mRNAは注射によってのみ体内に入ることが出来、人と人の間を行き来することは出来ません。注射は感染しません。
この主張は、2022年4月4日にNewsPunchが発表した "Pfizer Bombshell: Stay Away from the Unvaccinated "というタイトルの記事(アーカイブはこちら)に掲載されたものです。冒頭は以下の通り:
以下は2022年4月5日、NewsPunchウェブサイト上に掲載されたものです。:
Pfizer社の試験
この記事は、2020年11月の146ページに及ぶPfizer社のワクチンプロトコールpdfを引用しています。Pfizer社は、全ての新薬で行なうように、『健康な個人におけるCOVID-19に対するmRNAワクチン候補の安全性、忍容性、免疫原性、有効性を評価する 』試験を実施したのです。
Lead Storiesは以前、COVIDワクチンが、既にワクチン接種済みの人を通じて、ワクチンを受けていない人を脅かすという主張(こちらとこちら)を論破したことがあります。
CDCによりますと、COVIDの予防接種を受けた人は、ワクチンの成分を排出したり放出したりすることは出来ないということです。ウェブサイトには以下のように書かれています。:
この点は、Pfizer社の広報担当者が2022年4月5日にLead Storiesに電子メールで送った声明でも繰り返されています。以下のように述べています(強調)。:
Pfizer-BioNTech社製COVID-19ワクチンは合成mRNAワクチンであり、ウイルス粒子は含まれていません。体内で生成されるウイルスがないため、人体内での排菌は起こりません。このワクチンは、脱落による吸入は出来ず、投与によってのみ人体に入ることが出来ます。
標準的な医学試験用語
NewsPunchの記事は、標準的な試験プロトコルの言葉を選び、恐怖を煽る伝聞を混ぜて、あたかもPfizer社がCOVID-19ワクチン特有のリスクについて報告しているかのように誤魔化し、shedding(曝露)のクレームを再利用しています。これはその記事の一部です。:
ワクチン未接種の男性がワクチン接種を受けた女性に触れたり、女性が吐いた空気を吸い込んだりして、妻とセックスした場合、妻は有害事象を起こす可能性があり、その後子供を持つことを避けなければなりません。
ワクチン接種を受けたことのない女性が、ワクチン接種を受けた女性に接触した場合、その女性は以下の可能性があります。
A:流産する。
B:自然流産する。
C:母乳を通して赤ちゃんを毒殺する。
D:認知機能に問題のある赤ちゃんが生まれる。
(記憶力、集中力の問題)
試験計画書は、医薬品の安全性試験で参加者が使用する用語を定義したものです。ファイザーのプロトコルの69ページの一部に以下のことが書いてあります。:
このような定義のような文言は、標準的な試験実施計画書の文言です。Common Protocol Template(CPT)Initiativeと呼ばれるものの一部です。2017年、標準化された研究文書にいくつかの変更が加えられました。この標準化の努力のおかげで、COVID-19以外の他の試験でも似たような言葉を簡単に見つけることが出来ます。
一例として、2019年2月22日付けの非COVID-19薬のPfizer社の最終プロトコルがあります。これは、湿疹治療薬であるクリサボロール軟膏の試験でした。この文書の46ページ、8.3.5.3.項の文言は、Pfizer社のCOVID-19ワクチンのものと同じであり、2021年10月1日付の、重症プラーク乾癬治療薬PF-06826647の最終プロトコルの修正(70ページ)と同じです。
職業上の曝露は、関連する SAE の有無にかかわらず、治験責任医師が気付いてから 24 時間以内に CT SAE レポート フォームを使用してファイザー安全性会議に報告されます。この情報は試験に登録されている参加者には関係しないため、CRF には記録されません。ただし、記入済みの CT SAE レポート フォームのコピーは治験責任医師施設のファイルに保存されます。
研究プロトコルのこのセクションは、人々が曝露されたことを意味するものではありません。これは、針を刺したり、こぼしたり、その他の事故が発生した場合に使用する用語を参加者に示すものです。
CDCは、米国で承認されているワクチンではウイルスは広がらないと言っているので、この研究が言及している曝露あるいは直接接触というのは、何か別のものです。ワクチン接種を受けた人と同じ部屋にいて、同じ空気を吸うだけではダメなのです。
CDCはまた、COVID-19ワクチン接種が妊娠中に安全かつ有効であることが証明されているとしています。
妊娠中にmRNAのCOVID-19ワクチン、ModernaまたはPfizer-BioNTech(Comirnaty)を受けることの安全性に関するデータは、心強いものです。
3つの安全性監視システムから得られた初期のデータでは、妊娠後期にmRNA COVID-19ワクチンを接種した人、あるいはその赤ちゃんに対する安全性の懸念は見つかりませんでした。
科学者達は、妊娠直前および妊娠初期(妊娠20週以前)にCOVID-19 mRNAワクチンを接種した人々の間で流産のリスクが高まることを発見していません。
40,000人以上の妊婦を対象とした研究では、妊娠中のCOVID-19ワクチン接種は、早産や妊娠年齢に対して小さい乳児の出産とは関連がありませんでした。
妊娠中のCOVID-19ワクチン接種のモニタリングは継続中です。CDCは、妊娠と赤ちゃんへの影響をよりよく理解するために、妊娠の全期間中にワクチン接種を受けた人々の追跡調査を継続します。
NewsPunchについて
NewsPunch(旧YourNewsWire)は、過去にいくつかのデマやフェイクニュースの記事を掲載しているため、彼らが書いたり公開したりするものは眉唾物として見る必要があります。MMFAの報告によりますと、彼らのFacebookページ "The People's Voice "は認証のチェックマークさえも失っています。
このサイトの利用規約(こちらにアーカイブされています)でも、彼らが報道の正確さを保証していないことは明らかです。
このサイトはThe Hollywood Reporterで紹介され、次のように記述されています。:
RationalWikiでは次のように説明されています。:
Lead Storiesは以前、フィルタリングやブロッキングを回避するため、YourNewsWireがドメイン名を変更してNewsPunchとして再ブランド化したと報じました。
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