【勉強しなかったんでしょうねwww】種無しスイカは 「遺伝子組み換え作物」ではありませんし、「食用に適さない」わけでもありません。
種無し西瓜は遺伝子組み換え作物(GMO)で、毒があるのでしょうか?いいえ、そんなことはありません: 種無し西瓜を販売している多くの店のうちの1つである Walmartの担当者は、Lead Storiesの取材に対し、このような主張は誤りであることを明らかにしました。ミシガン州立大学が発表した記事によりますと、「現在の種無し植物は遺伝子組み換え作物(GMO)ではない」とのことです。また、以前のLead Storiesのファクトチェックでは、複数の植物遺伝子の専門家が、種無し果物は人間が口にしても安全であることを確認したと報告しています。
この主張は、2023年7月2日にInstagramに投稿されたものです。キャプションの冒頭は次の通り:
Instagramの投稿で再投稿されたTikTok動画の上部に重ねて次のように書かれています:
まだ、WalmartのGMOメロンを食べているのか?
記事執筆時のInstagram上での投稿は以下のようなものでした:
![](https://assets.st-note.com/img/1691531976333-CSqQC4H5oy.png?width=1200)
投稿のナレーションには以下のような主張が含まれています:「種無し西瓜は毒であり、あなたの遺伝子とホルモンを混乱させる」この投稿には、その主張を裏付ける証拠は何も示されていません。Lead Storiesは以前、種無し果物に関する主張を論破し、そのような製品は食べても安全であることを確認しています。
動画に映っている人物が、新鮮な西瓜、或いは本物の西瓜を扱っているのかどうかは不明です。米国農務省(USDA)の報告書によりますと、冷凍前のメロンボールは、動画の投稿にある奇妙な食感のピンク色のメロンのように、ゴムのような食感を持つ可能性があるということです。
Lead Storiesがソーシャルメディア・ユーザーの@primal_dad_trutherをファクトチェックしたのは今回が初めてではありません。彼は2023年2月8日、抜け毛を元に戻すと称して販売していたオイルに関するファクトチェックの中心人物です。
Walmart の広報担当シニアマネージャーであるMadalyn Klika氏は、2023年8月7日、Lead Storiesの電子メールに、「これらの主張は虚偽です」と回答しています。
Walmartのウェブサイトを検索すると、「Non-GMO」と明記された種無し西瓜の種が表示されました。また、種有りと種無しの新鮮な西瓜の組み合わせも表示されました。
この主張では特にWalmartについて言及していますが、米国では多くの食料品店や食料品チェーンでも種無し西瓜を販売しているため、何故Walmartだけが言及されたのかは不明です。
2019年1月3日、ミシガン州立大学エクステンションのブログ記事「種無し果実は新しいものではない」が次のように報じています:
種無し植物は一般的ではありませんが、自然に存在したり、遺伝子操作技術を使わずに植物育種家が操作することが可能です。現在の種無し植物は遺伝子組み換え作物(GMO)ではありません。
2019年8月21日付のNon-GMO Projectの記事では、種無し西瓜がどのように交配によって自然に生産されるかが説明されています:
種無し西瓜は3倍体で、染色体が2本ではなく3本あることを意味します。このため、不稔、つまり、種が採れないのです。これらの西瓜は、一般的な2倍体西瓜(染色体が2本ずつ、一般の人間と同じ)と4倍体西瓜(染色体が4本ある)を交配して作られます。それぞれの植物は遺伝情報を半分ずつ受け継ぐので、子孫は3対の染色体を持ち、生存可能な種子は得られません。興味深いことに、一般的な(キャベンディッシュ)バナナも同じ理由で種がありません: バナナは単なる3倍体のプランテンなのです!
Lead Storiesは以前、「種無し果実は人間を不妊にする」という主張が虚偽であることを明らかにしました。そのファクト・チェックの中で、ブリティッシュ・コロンビア大学植物学部のBrian Ellis名誉教授は、2022年11月18日、Lead Storiesに対し、植物の自然な繁殖プロセスに関して、この主張が誤りである理由を電子メールで語ってくれています:
私には、種子を作る能力を失った植物を摂取した場合、人間に悪影響を及ぼす理由が見当たりません(とりわけ、人間の生殖能力への影響は一切ありません!)。
植物の種子形成には多くの生化学的ステップが関与しており、それらのステップの一つが失敗するような突然変異は、通常、種子生産を阻害することになります。
勿論、そのような突然変異は植物の繁殖を困難にします;即ち、種子のない植物は通常、子孫を残せません。
このため、園芸家達は種子の生産を阻止する一方で、(例えば挿し木で)植物を繁殖させるための特別な対策を講じなければなりません。
Lead Storiesはまた、「リング状の跡があるスイカは食べると危険である」という主張も論破しました。
Lead Storiesは、この主張の中の「ホルモン毒」の部分に対処可能な米国農務省、米国FDA、内分泌学の専門家に連絡を取りました。これらの情報源から回答が得られた場合、このファクト・チェックは更新される予定です。
種無し果実に関するLead Storiesのその他のファクトチェックはこちらでお読み頂けます。