ケムトレイル陰謀説を共有する偽の投稿、白い軌跡が「COVID-19を拡散する」と主張する大馬鹿遂に登場www

飛行機が通過した後に空に残る白い軌跡は、COVID-19を拡散させる「ケミカル・トレイル」であるというSNSの投稿があります。しかし、この主張は誤りです。これらの白い飛跡は結露の飛跡であり、人体に害を与えることはありません。一方、専門家は「ケムトレイル」に関する陰謀説を否定しています。COVID-19はSARS-CoV-2というウイルスが原因であることは科学的にコンセンサスが得られています。

「ケムトレイルだらけ!?もっとCOVID-19が来るぞ。」2022年2月12日にシェアされたFacebookの投稿を読むと、こう書かれています。それは、空に白い筋が入った2枚の写真を示しています。

Screenshot of the misleading post, taken on February 22, 2022

同様の主張は、こちらのFacebookやこちらのTwitterでも共有されています。

また、インドネシア語では、こちらこちらにも掲載されています。

ケムトレイル」陰謀論は、航空機が空に残した白い筋は、政府の秘密計画の一部として使用される有毒化学物質または生物兵器であると主張しています。専門家によると、この主張を裏付ける証拠はないとのことです。

フランスのクレルモンフェラン地球物理観測所(OPCG)のNathalie Huret所長はAFPに対し、「これらの白い軌跡は結露、水滴です。」と述べました。

水滴の大きさや空に残る時間は、温度と圧力に左右されるということです。

フランス民間航空局(DGAC)の担当者はAFPに対し、「飛行機の巡航高度は約7000~8000メートルだ」と語ってくれました。

この高度では、「湿度が比較的高く、通常は約70%、気温は摂氏-35度以下」であり、「古典的な物理現象である結露」が空に白い筋を発生させるのは普通です。

『このような条件下では、「ケムトレイル」ではなく「コントレイル」と呼ばれる結露の跡が出来ます。』と、フランスの航空研究センターSAFIREの副所長Jean-Christophe Canonici氏は言います。

これらの飛行機雲は、殆どが既に空気中に存在し、その変形が飛行機の通過によって引き起こされた水分子で出来ていると彼は説明してくれました。

「凝縮がより高い湿度の大気の層に閉じ込められた場合、跡は長期間残ります」とCanoniciは言いました。

「すぐに消えるようなら、飛行機が乾燥地帯にいることを意味する」と彼は付け加えました。

インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)は、ソーシャルメディアの投稿で見られた現象はケムトレイルではなく、コントレイルであると説明しました。

「コントレイルは人間や動物、植物に害はありません。」と2022年2月19日のインスタグラムの投稿で述べ、「高度が高いので、コントレイルの氷の結晶は地面に到達する前に蒸発します。」と付け加えました。

英国運輸省は、飛行機雲が健康障害を引き起こすという証拠はないと述べました。

「飛行機雲が発生する高度では、呼吸器系の問題を引き起こす窒素酸化物や粒子状物質が分散されるようになります。」と、そのウェブサイトで述べています。

COVID-19がSARS-CoV-2というウイルスによる病気であることは、科学的にコンセンサスが得られています。

AFPは以前、いくつかの写真がケムトレイルの存在を証明するという主張をここで論破し、大気汚染がコビッド19を引き起こすという主張をここで論破しています。

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