【あたおか発言再び】ブースター接種を4回受けている者であっても生命保険に加入可能です➡長い間論破され続けてきたデマ神話を再利用した主張です。
ブースター接種を4回受けている者は、ワクチン接種の有無だけで生命保険の加入を拒否されるのでしょうか?いいえ、それは事実ではありません。2024年の真夏にSNS上で再浮上したこの主張は、業界と州レベルの保健機関の両方によって反証された3年前のデマを繰り返したものです。Lead Storiesでも調査してみましたが、2024年にこの主張を裏付ける証拠は見当たりませんでした。
この主張は、2024年6月30日にFacebook上に投稿されたものです(アーカイブはこちら)。記事の冒頭は次のようなものでした:
Gary Breckaが語る保険の真実 #garybrecka #fypシ #viral #awareness #danawhite #motivation #insurance
動画の中の男性は次のように続けます:
生命保険のトレンドを見るんだ。ワクチンを接種していれば、超優遇ではなく、優遇された保険に入ることが出来る。ワクチン接種済みでブースター接種を2回受けている場合、標準的な保険には加入出来ても、優遇された保険には加入出来ない。ワクチン接種済みでブースター接種を3回受けている場合3、標準的な保険に加入出来ず、等級が下がる。ブースター接種を4回受けている場合、生命保険に加入することが出来ない。
本稿執筆時点では、Facebook上では次のように投稿されていました:
![](https://assets.st-note.com/img/1720310189364-Geie9O9fHE.png?width=1200)
同じクリップが2023年5月にTikTok(アーカイブはこちら)に掲載されたことがありますが、その時もこの噂は真実でも目新しいものでもありませんでした。
Google Fact Check Explorer(アーカイブはこちら)が示している通り、同様の主張は少なくとも2021年春からインターネット上に出回っていました。
2021年3月12日、(米国市場の93%を代表する275社からなる業界団体である)米国生命保険協会(アーカイブはこちら)は、「全くの虚偽情報の流布」とする声明を発表し反論しています(アーカイブはこちら):
事実、生命保険会社は保険金を支払うかどうかを決定する際に、契約者がCOVID-19ワクチンを接種したかどうかを考慮することはありません。
加えて、次のように強調しました:
生命保険契約は、保険がどのように機能し、どのような原因があれば保険金が支払われないかについて非常に明確になっています。COVID-19のワクチン接種はその中には含まれておりません。
ニューヨーク州金融サービス局、ルイジアナ州保険局(アーカイブはこちら)、ワシントン州の州保険長官Mike Kreidler氏(アーカイブはこちら)の面々が、COVID-19に対するワクチン接種が生命保険契約の利用しやすさに悪影響を及ぼすとする憶測に反論する声明を発表しました。
この記事を書いている時点でも、生命保険を提供する米国のいくつかの会社のウェブサイトでは、COVID-19に対するワクチン接種によって保険契約の資格や条件が変わることはないことが確認されています。
例えば、Western & Southern Financial Groupのウェブサイト(アーカイブはこちら)には2024年に次のように書かれています:
州政府、保険業界団体、米国生命保険協会が明らかにしているように、COVID-19ワクチン接種が生命保険に影響を与えることはありません。t発表あました(アーカイブはこちら)。彼は過去にも、Lead Storiesによって論破された根拠のない健康関連の主張を、こちらとこちらとこちらで行なっていました。
Google Newsによってインデックス化された信憑性のある情報源によって発表された2024年のニュース記事を、こちらにあるキーワードで検索しても、問題の主張を裏付ける関連結果(アーカイブはこちら)は得られませんでした。
顔比較ツールAmazon Rekognitionで確認したところ、Facebookの動画に映っていたのは、自称「人間生物学者」のGary Breckaであることが判明しました(アーカイブはこちら)。彼は過去にも、Lead Storiesによって論破された根拠のない健康関連の主張を、こちらとこちらとこちらで行なっていました。
ワクチンとCOVID-19に関する他のLead Storiesのファクト・チェックはこちらよりご覧になれます。