COVID-19ワクチンにHIVは含まれていません。
【 #あたおか 主張】
2回目のブースター接種には8株のHIVが搭載
【お時間のない方の為の要約】
COVID-19ワクチンの成分は公表されており、HIVは含まれていません。
ワクチンの成分は、接種ごとに変わることはありません。ブースターを含むmRNA COVID-19ワクチンシリーズの各ショットは、同じ成分で構成されています。
【レビュー】
COVID-19ワクチンには有害物質は含まれておらず、病気を持ち込むこともありませんが、そのような説がソーシャルメディア上で流布され続けています。
2月2日のFacebookの投稿には、「2回目のワクチンには8種類のHIVが含まれている」と書かれていました。また、「外国の細菌が81種類も!人口の23%が死ぬぞ。」とも書かれています。
この投稿は、フェイスブックのニュースフィードにおける偽ニュースや誤報に対抗する取り組みの一環として、フラグが付けられました。(Facebookとのパートナーシップについてはこちらをご覧ください。)
COVID-19ワクチンの成分は公表されており、HIVは含まれていません。
Facebookの投稿をシェアした人は、コメント欄で偽情報の発信元と思われる動画にリンクしています。この動画は操作されており、Health Feedbackによりますと、Viceによる2020年10月のレポートの映像に、元の動画とは異なる音声が含まれています。代用された音声は、COVID-19関連の公衆衛生対策に反対するカナダの団体「Together As One」の動画からきています。
Facebookの投稿では、2回目のブースター接種には8種類のHIVの「株」が含まれていると書かれていますが、ビデオでは、女性のナレーターが株ではなく"strand"と述べているようです。ナレーターはまた、HIVのstrandは「完全に白血球を作る能力を遮断し、あなたがその病気が何であるかをグーグル検索した場合、それはHIVです。」と述べています。
PolitiFactや他のファクトチェッカーは、COVID-19ワクチンにはHIVが含まれていないことを報告しています。このワクチンは、HIVのように免疫系を弱めるのではなく、むしろ免疫系を強化するものです。
米国で使用が承認されているPfizer, Moderna, Johnson & Johnsonの3種類のワクチンについて、全成分表を各メーカー が 共有しています。
投稿の「2回目のブースター接種」という表現も誤解を招きかねません。mRNA COVID-19ワクチンは2回セットの接種で完結する一次接種シリーズで、推奨される3回目の接種がブースター接種となるものです。
投与量の大きさは変わることがありますが、ワクチンの成分は投与間で変わりません。CDCからの情報と WCNC シャーロットによる報告によりますと、ブースター接種を含むmRNA COVID-19 ワクチン シリーズの各注射では同じ成分ですとあります。
【評定】
Facebookの投稿に 「2回目のブースターはHIVが8株 」とありますが、COVID-19ワクチンの成分は公表されており、HIVは含まれていません。
ワクチンの成分は、投与ごとに変わることはありません。ブースター接種を含むCOVID-19ワクチンmRNAワクチンシリーズの各ショットは、同じ成分を含んでいます。
我々はこの主張をPants on Fire!と評価します。
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