オックスフォード大学の研究は、COVID-19ワクチン接種が感染リスクを44%増加させるとは言っていません ➡図は研究のサブセクションからのものです。
オックスフォード大学の研究によりますと、COVID-19のワクチン接種は感染リスクを44%増加させるということでしょうか?いいえ、そんなことはありません:この数字は研究の小さなサブセクションから出たもので、研究全体の結論を表しているわけではありません。この研究の著者の1人が、2022年9月29日付の電子メールでLead Storiesに対し、「我々の研究は、COVID-19ワクチンが本当に効いているという先行研究を裏付けています」と語ってくれました。
この主張は、The Daily Scepticが2022年9月28日に発表した「ワクチン接種は感染リスクを44%増加させることがオックスフォード大学の研究結果により判明」と題された記事(アーカイブはこちら)に掲載されています。冒頭は次の通り:
記事執筆時点のThe Daily Scepticのサイトで、この記事は以下のような感じになっていました:
研究内容
記事で引用されているオックスフォード大学の研究は、BMI(体格指数)がワクチン効果にどのような影響を与えるかを調べたものです。ワクチン接種後の感染リスクが44%高くなる(青丸で囲った部分)という詳細は、添付の補足資料の表7にありました。
研究の共著者であるオックスフォード大学Nuffield Department of Primary Care Health SciencesのCarmen Piernas博士研究員は、Lead Storiesへのメールの中で、彼女らの研究を引用した論文について、「この人達は科学研究を全く理解していないことが分かります」と批判しています。Piernas氏は、栄養学と疫学で博士号を有しています。彼女は次のように書いています:
データは、利用可能なCOVID検査と、その検査を受けることを選択した人々に依存していたのです。つまり、体調が悪くても検査を受けなかった人は、彼らに陰性という検査結果を提供することは出来ないのです。
Piernas博士は、研究者が収集したデータを観察する観察研究の限界を認めていますが、集団全体を代表するようなデータにするために、誰が参加するか、誰が参加するかを決定する役割を担っていないのです。また、論文で引用されたデータは、全体のデータの中の一部分です。そのデータには「健康体重」の人だけが含まれており、低体重、過体重、肥満の人は含まれていません。この研究の最終的な結論は、これらの要素を全て考慮した上で出されたものです、とPiernas博士は述べています:
➡ #デマ吐き反ワクチン が一部切り抜きをして #喧伝 している状態を相当お怒りのことと思います。ふざけんなですよね。
そのデータがワクチン接種後のCOVID感染リスクの44%増加を裏付けているかどうかを尋ねられた英国国家統計局は、2022年9月29日付の電子メールで、オックスフォード大学の研究についてはコメントしかねます、と述べました:
➡誤解して頂きたくないので補足しますけど、英国国家統計局は決して責任逃れをしているわけではありません。まともな研究をされている方の意見が出ている時に更に何か言う必要はないという判断です。
COVID-19ワクチンに関連するLead Storiesのファクトチェックは、こちらでご覧頂けます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?