【あたおか再び】いいえ、COVID-19ワクチンには5G技術で活性化するマールブルグ・ウイルスは含まれていません。
【主張】
ワクチンを接種した人々に植え付けられたマールブルグ・ウイルスは、5G技術を通じて活性化可能なナノテクノロジーを備えている。
【評定概要】
COVID-19ワクチンの成分にはマールブルグ・ウイルスは含まれていません。
マールブルグ・ウイルスは体液を介して感染します。
COVID-19ワクチンに含まれるナノ粒子は5G技術とは無関係です。
【レビュー】
COVID-19のワクチン接種が開始されてから3年以上が経過1しましたが、COVID-19に関する新たな陰謀説が生まれるのは止まりません。
Instagramのあるリールでは、COVID-19ワクチンを接種した人々にマールブルグ・ウイルスが埋め込まれた、と語る男性が登場しています。「その正体はナノ粒子で、5Gネットワークからの信号が届くまで眠っている」と彼は語っています。
この男はまた、マールブルグ・ウイルスからの5Gパルスは一部の人々を殺害するが、他の人々にとっては、イエスの再来とエイリアンの侵略について皆を欺くホログラム技術を起動させると語っています。ホログラムが生み出す恐怖によって、誰もが単一の世界政府、軍隊、宗教を受け入れるようになると言っています。
複数のPolitiFactの記事において確認 出来ます ように、COVID-19ワクチンの成分はワクチンが発売された当初から公開されていました。
Moderna社、Pfizer社、Novavax社のCOVID-19ワクチンの成分を調べたところ、どれもマールブルグ・ウイルスを含んでいませんでした。
ジョージ・メイソン大学の教授で疫学者のAmira Roess氏はAFP通信に対し、「ワクチンの成分にはマールブルグ・ウイルスに関連するものは含まれていません」と述べています。
マールブルグ・ウイルスはエボラ出血熱と同じ仲間で、ヒトにウイルス性出血熱を引き起こす重症の病気です。
米国CDCとWHOによりますと、この病気は感染者の体液を介して感染するとのことです。
米国CDCのデータ追跡システムによりますと、2023年5月の時点で、2億7000万人以上の人々が少なくとも1回COVID-19ワクチンの接種を受けています。複数の研究で、COVID-19ワクチンを接種した人の死亡率は、接種しなかった人に比べて低いことが判明 しています。
Politifactは以前にも、COVID-19ワクチンには5Gネットワークに接続できるナノ粒子が含まれているという主張を論破しています。
ナノ粒子とは、寸法がナノスケール、つまり100ナノメートル以下の物質を意味します。脂質ナノ粒子は、mRNAを運ぶためにCOVID-19ワクチンに使用されており、5Gネットワークには接続されておりません。
COVID-19ワクチンには、5G技術によって活性化されるマールブルグ・ウイルスが含まれているという主張を、我々はPants on Fire!と評価します。
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