新しいブースターの安全性は?
新しいブースターに含まれる正確な製剤は、まだ人体実験されていませんが、改訂されたワクチンは、現在米国だけで何億回も接種されているオリジナルのワクチンに非常によく似ており、重篤な副作用を引き起こすことは極めて稀であることが分かっています。
更に、両社は、わずかに異なるBA.1オミクロン特異的二価ブースターを人体で試験しましたが、新たな安全性の懸念は認められませんでした。ワクチン接種を受けた方からは、注射部位の痛み、赤み、腫れ、疲労、頭痛、筋肉痛、発熱等、オリジナルの注射と同様の予想される一時的な副作用が報告されています。
設計や製造工程がオリジナルのワクチンと類似していることから、FDAは自信を持ってブースターを認可しました。また、他の専門家も、改良型ブースターが新たな安全上の危険をもたらすと考える理由はない、と語っています。例えば、Offit氏は、新しいブースターの安全性に違いがある可能性は「極めて低い」と述べています。
CDCの諮問委員会の唯一の反対者であるSanchez氏は、「No」の投票の後、ブースターを推奨するには臨床データが必要だと感じているが、安全性についてはそれほど心配していない、と説明しました。
「このワクチンも他のワクチンと同様に安全であると確信している」と述べ、自分も必ず接種するつもりであると付け加えました。
オリジナルのワクチンと同様に、科学者達は今回のワクチンも心筋炎や心膜炎、つまり心筋とその周辺組織の炎症のリスクが、特に若い男性に若干高くなると予想しています。CDCによりますと、この稀な副作用に罹患して治療を受けた人の大部分は、すぐに快方に向かうということです。
科学者達が監視しているもう一つの問題は、我々が書いたように、ブーストが将来の変種に対応する人の能力を損なうかどうかということです。しかしながら、このテーマを追っているWherry氏は、それが現在のリスクであるという兆候はないと述べています。「存在するデータからは、そのような懸念は全くないと思います」と彼は述べています。いくつかの動物実験では、動物の最初のワクチン投与としてオミクロンのみのワクチンを投与すると有害である可能性を示唆していますが、それは人に投与されるものではありません、と彼は付け加えました。