CDCはCOVID-19ワクチンの有害事象報告をウェブサイトから削除していません。
米国疾病予防管理センター(CDC)はCOVID-19ワクチンの有害事象報告をウェブサイトから削除したのですか?いいえ、そんなことはありません: 国立公衆衛生機関はCOVID-19ワクチンの有害事象報告をウェブサイトから削除していません。CDCと他の保健機関は、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)を通じて、有害事象を含むワクチンの安全性を定期的に監視し、報告しています。
この主張は、2023年8月28日に保守系ポッドキャスターのBen ShapiroがFacebookに投稿したもの(アーカイブはこちら)です。投稿は次のように述べています:
この投稿は、執筆時点ではフェイスブック上で以下のように表示されていました:
Facebookへの投稿のコメント欄には、同じ見出しのThe Daily Wireウェブサイトの「レポート:CDC、COVID-19ワクチンの有害事象報告をウェブサイトから削除」なる記事(アーカイブはこちら)へのリンクが掲載されています。記事執筆時のページは以下のようなものでした:
The Daily Wireウェブサイトの「概要」ページには、オーナーの一人としてShapiroの名前が記載されています。
CDC
CDCによりますと、COVID-19ワクチンの安全性については、様々なワクチン安全性監視手法を用いて積極的に監視しているとのことです。Scott Pauley報道官は2023年9月4日にLead Storiesに宛てた電子メールにおいて、ソーシャルメディアの投稿とThe Daily Wireのウェブサイト上の主張に対するCDCの回答を提供してくれました。それによりますと:
ワクチン有害事象報告システム
VAERSは、CDCとFDAとが共催していますが、初期の早期警告システムであり、ワクチン接種後の特定の転帰を定量化するデータベースではありません。
インターネットにアクセス可能な人なら誰でも、VAERSの報告リストに報告を追加することが可能です。VAERSは、ワクチン接種後に経験するあらゆる健康事象に関する未検証のメモを集計したものであるため、VAERS資料に基づいて不当な結論を出さないよう、VAERSへの一般公開リンクで明示的に警告しています。
このリストが示すのは時系列的な相関関係だけであり、立証が難しい因果関係ではないからです。このリストは、警察署が警察活動の出発点として使用する「記録簿」に相当するものであり、終着点ではありません。
更なる詳細を知りたい場合
その他のLead Storiesによるワクチンに関する主張のファクトチェックは、こちらをご覧下さい。