【あたおか対応も大変ですね】オーストラリアのCommonwealth銀行はATMを廃止する計画はないことを明らかにしました。
Facebookの投稿が何千回もシェアされ、金融業者の捏造した声明が示されたことに反して、オーストラリア最大の銀行は、全国にある全ての現金自動預け払い機を廃止する計画はないと発表しました。この誤報は、オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)の子会社が西オーストラリア州の支店を閉鎖すると発表した後、ネット上で表面化したものです。CBAの広報担当者によりますと、改竄された声明文は、ウェブサイト上の金融免責条項を「偽の内容」に置き換えたものだったようです。
「Com bank (オーストラリアCommonwealth銀行) がキャッシュレス化を進めている」というFacebookの投稿が、捏造されたスクリーンショットを共有しています。
3月6日に公開されたこの投稿は、削除されるまで800以上のシェアを集めました。
この投稿は、CBAのウェブサイトのスクリーンショット(を偽造した)物のようで、「2025年7月15日をもって、Commonwealth銀行はクイーンズランド州の全ATMを廃止し、他の州も後日廃止する予定です」、「我々Commonwealth銀行は、キャッシュレス社会がオーストラリアに何をもたらすかを楽しみにしています」、と記されていました。
同様のFacebook投稿は、こちら、こちら、こちら等を通じて1万件以上のシェアを獲得しました。
この投稿は、CBAの子会社であるBankwestが3月6日、オンライン・バンキング・サービスを推進するため、西オーストラリア州の全支店を閉鎖すると発表した後に浮上したものです。
Bankwest は声明の中で、この動きは「急速に変化する顧客の嗜好」に影響されたものだと述べており、取引の97%がデジタルで行なわれ、定期的に支店を訪れる顧客は2%以下だと主張しています。(アーカイブリンク)。
また、顧客はCBAのATMを利用することが可能で、西オーストラリア州の郵便局では引き続きキャッシング・サービスを受けられると付け加えています。
しかしながら、一部のFacebookユーザーは、CBAが2025年までに現金自動預払機を廃止すると発表したと思い込んでいる模様です。
「とても間違っている。言うまでもなく、他の全ての銀行も追随するだろう。今、我々は自分のお金をどうやって入手するかさえ決められない。情けない!」というコメントが寄せられています。
別のコメントは次の通り: 「政府が我々を完全に管理しようとするやり方は間違っていない」
地元メディアは2024年2月、CBAが過去5年間でATMの半分以上を撤去したと報じている一方で、同行の担当者はFacebookに出回っているスクリーンショットは「偽物」だと述べています(アーカイブリンク)。
CBAのウェブサイトをキーワードで検索しても、声明とされる文言は見当たりませんでした。
偽のコンテンツ
CBAの広報担当者は12日、AFPの取材に対し、「大半の顧客が利用しているデジタルサービスに投資している一方で、現金へのアクセスが依然として重要であることは承知しており、ATMを段階的に廃止したり、現金の提供を停止したりする計画はありません」とコメントしました。
CBAの広報担当者は3月12日、AFPの取材に対し、「スクリーンショットには、バンキングのページにあるようなCBAのウェブ・ページの標準的なフッターの一部が写っていましたが、そのページの金融免責事項が "削除され、偽のコンテンツに置き換えられていました」と述べています(アーカイブ・リンク)。
彼女は、その偽のコンテンツが、元の注意書きに取って代わるように見えたと付け加えています。それは次のようなものでした: 「このページのアドバイスは、あなたの目的、財務状況、ニーズを考慮せずに作成されているため、アドバイスに基づいて行動する前に、あなたの状況に対する適切性を検討する必要があります。利用規約はこちらでご覧頂けますので、ご決断の前にご検討下さい。手数料が適用される場合があります。
以下は、改竄された明細書(左)と本物のCBAのページ(右)のスクリーンショット比較で、同じ特徴が黄色で強調され、偽の内容がAFPによって赤で強調表示されています:
一方、XのCBAの公式アカウントは、このスクリーンショットをシェアしたユーザーに対し、こちらとこちらとこちらで、情報とスクリーンショットが「偽物」であることを指摘しています(アーカイブリンクはこちらとこちらとこちら)。