Enfamilは、2022年の粉ミルク不足時に赤ちゃんに危害を与えたり、死亡事故を起こしたりはしていません。
乳児用粉ミルクのブランドであるEnfamilは、2022年の米国の乳児用粉ミルク不足の際に赤ちゃんに害を与え、殺してしまうのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。Enfamilが赤ちゃんにそのような脅威を与えるという証拠はありません。2022年に米国で広範囲な粉ミルクの回収が行われましたが、Enfamilの製品は回収の対象ではありませんでした。
この主張は、2022年6月23日にFacebookの投稿に登場しました。投稿には、Enfamil製品(主にEnfamil NeuroPro)のスクリーンショットが掲載されています。キャプションにはこう書かれています:
この投稿は、記事執筆時点ではFacebook上で以下のように表示されています:
2022年に米国で発生した広範囲なベビー用粉ミルクのリコールにより、粉ミルクが不足する事態が発生しています。リコールされた製品は、Abbott Nutrition社製です。Reckitt社が製造しているEnfamilはリコール対象製品ではありません。Enfamilは、リコールされた粉ミルク製品の代替品として推奨されています(こちら、こちら)。2022年6月15日、FDAは、粉ミルク不足を解消するために、Enfamilの大規模製造ラインを作るためのベースパウダーを輸入すると発表したほどです。
この主張について、2022年6月28日にLead Storiesに送られた電子メールで、FDAの広報担当者は、同局は製品に潜在する食中毒を監視または調査し、それを真剣に受け止めていると述べています。同広報担当者は、粉ミルクのリコールに関する最新情報は、上の段落でもリンクされているこのページで確認出来ると述べています。FDAのページにある資料には、危険性のある製品としてEnfamilのことは書かれていません。FDAは、本稿執筆時点では、Enfamil製品に関する食中毒の発生を調査していないようです。
2022年6月28日のLead Storiesとの電話会談で、米国小児科学会栄養委員会の直前議長でテキサス大学オースティン校小児科教授のSteven Abrams博士は、この主張は事実無根であると述べています。
Lead Storiesは、この主張についてReckitt社にコメントを求めました。回答があれば、この記事を更新します。
粉ミルクに関する他のLead Storiesのファクトチェックはこちらでご覧頂けます。