CDCの報告では、COVID-19ワクチン接種後数日以内に16,000人以上が死亡していることは示されていません。
米国CDCは、COVID-19ワクチンを接種してから数日以内に死亡した人が16,000人以上存在することを記録しているのでしょうか?いいえ、そんなことはありません:死亡の予備報告約18,500件のうち、コロナウイルスのワクチン接種と因果関係のある死亡は9件のみです。
COVID-19ワクチンを接種した人のうち、2023年1月4日までにワクチン有害事象報告システム(VAERS)を通じて報告された数は多い方でした。
この主張は、2023年1月7日に公開されたインスタグラムの投稿と動画に、"well there it is folks...... "というタイトルで掲載されました。投稿で使用された32秒の映像クリップは、The Dennis Michael Lynch Podcastのものです。音声のみのバージョンでは、Peter McCulloughの引用は、番組の残り約17分11秒から始まっています。彼は次のように言っています:
記事執筆時のInstagramでは、以下のような投稿がありました:
CDCのウェブサイトによりますと、COVID-19ワクチン接種後の死亡の報告は、接種された総数の極一部であるとのことです:
VAERSデータ
CDCがFDAと共同スポンサーしているVAERSは、ワクチン接種後の特定の結果を定量化するためのデータベースではなく、粗い早期警告システムとして運営されています。
インターネットにアクセス出来る人なら誰でも、VAERSの報告リストに報告を追加することが出来ます。このリストは、ワクチン接種後に人々が経験するあらゆる健康上の事象に関する検証されていないメモを集計しているだけなので、それへの一般アクセスリンクは、VAERS資料に基づく不当な結論に対して明示的に警告を発しています。
このリストが示すのは時系列的な相関関係だけで、立証がより困難な因果関係ではないため、リストそのものを証明や定量化に用いることは出来ません。このリストは、警察署が作成する「違反報告書」のようなもので、警察活動の出発点にはなっても、終着点にはならないのです。
Peter McCullough博士
テキサス州の心臓専門医でCOVIDワクチン懐疑派のMcCullough氏は、VAERSに記録された事象を参照してワクチン接種を阻害し、イベルメクチンという薬剤を、臨床試験以外のCOVIDには服用すべきでない未証明治療であるというFDAとCDCの警告にも関わらず治療法として推進したことで、批判されています。
同氏は以前ベイラー・スコット&ホワイト・ヘルス社と関係があり、関係を引き合いに出して同氏の主張を補強し続けることを防ぐため、同社は2021年9月に接近禁止命令を申請しています。
動画で紹介されている、米国上院で証言したというMcCullough氏の主張は誇張です。彼は2022年12月7日に国会議事堂近くのラッセル上院オフィスビルで開催された「COVID-19ワクチンの有効性と安全性」に関する座談会に参加しましたが、それは米国上院議員が主催した非公式な集まりでのことでした。
COVID-19ワクチン接種に関する主張のLead Storiesによる追加のファクトチェックは、こちらでご覧になれます。McCulloughに関するその他の記事は、こちらでご覧頂けます。