米国防総省付近の噴煙画像は、実写ではありません。
2023年5月22日、ペンタゴン付近で爆発があったのでしょうか?いいえ、それは事実ではありません: これは本物の写真ではなく、バージニア州アーリントンにある米国国防総省の本部であるペンタゴンに少し似た建物の近くで煙が上がっている様子をデジタル処理で捏造した画像です。画像の建物はペンタゴンではなく、またこれは本物の写真でもありません。Arlington Fire & EMSは、これらの投稿に対してTwitterで声明を発表しています -- ペンタゴンの居留地やその付近で爆発や事件が起きているわけではなく、一般市民に対して直ちに危険や危害が及ぶことはありませんでした。
この画像はTwitterの多くのアカウントによって浮上したもので、一例として、@whalechartが2023年5月22日に公開したツイート(アーカイブはこちら)があります。それには次のようなキャプションが付けられていました:
速報:ペンタゴン付近で爆発が発生
記事執筆時点のTwitterでは、以下のような投稿がありました:
![](https://assets.st-note.com/img/1684787364979-Fb7pfYkZie.png)
これは本物の画像ではありません。2023年5月22日、ペンタゴン軍防護局とArlington Fire & EMSは、これらのデマに対し、Twitterで次のようなツイート(写真下)を行ないました:
@PFPAOfficialとACFDは、ペンタゴン付近で爆発があったというソーシャルメディア上の報告を知っています。ペンタゴンの居留地やその周辺で爆発や事件が発生した事実はなく、一般市民に対する直接的な危険や危害はありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1684787824273-sDe9BIdOhR.png)
Lead Storiesは、Hive ModerationのAI生成検出ツールを、Twitterで流れている2つの画像でテストしました。@WhaleChartが投稿した画像は、AIが生成した可能性が25.7%しかないと判定されましたが、同じ日に@CBKnews121が投稿したほぼ同じ画像(⇦削除済)は、AIが生成した可能性が89.5%あると判定されました。これにより、この画像は確かにAIで生成されたものであることが確認されましたが、同時にHive Moderationの検出ツールには誤検知の脆弱性があることが示されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1684788330803-hLAdvHs5CX.png?width=1200)
Lead Storiesはペンタゴンのプレスオフィスに連絡を取っており、返信があった場合はこの記事を更新します。