Moderna社がmRNA COVID-19ワクチンが癌を引き起こすことを認めた事実はありません。
Moderna 社が自社のCOVID-19 mRNAワクチンが癌を引き起こすことを認めたのでしょうか?いいえ、そのような事実はありません: Moderna社は、自社のCOVID-19 mRNAワクチンが汚染されている事実も、癌や先天性欠損症を引き起こす事実も認めておりません。ある感染症専門医がLead Stories誌に語ってくれたところによりますと、mRNAワクチンが癌を引き起こすという、公に入手可能な信憑性のある証拠はないとのことです。公衆衛生政策の専門家がLead Storiesに語ってくれたところによりますと、癌の主張の根拠となっている「研究」は単なる噂レベルであるようです。COVID-19ワクチンが安全で効果的であることは、医療専門家の一致した意見です。
この主張は、The Exposéが2023年12月2日に発表した "Moderna confirms COVID mRNA Vaccines cause Cancer "というタイトルの記事(アーカイブ)に起因しています。記事の冒頭には次のように書かれています:
以下は、記事執筆時の記事内容です:
The ExposéにRobert Malone博士と書いてあるので、「読む価値無し」で終わってもいいのですが……
「どのmRNAワクチンも癌を引き起こすという信憑性のある証拠はありません」と、ヴァンダービルト大学メディカルセンターの予防医学教授であるWilliam Schaffner博士は、2023年12月8日に受け取った電子メールに書いています。彼は次のように付け加えています:
2023年12月9日現在、Moderna社は自社のCOVID-19 mRNAワクチンが汚染されていることも、癌や 先天性欠損症を引き起こすことを示唆する証拠があることも一切報告しておりません。この記事を書いている時点では、COVID-19ワクチンは安全で効果的であるというのが医療関係者の見解となっています。
暴露記事は、2023年11月13日に開催されたいわゆる公聴会(アーカイブ)を引用し、それはRSBネットワークによって録画され、後に2023年11月14日にXに再投稿されました(アーカイブ)。その投稿のキャプションには、「DNA汚染が癌に繋がる可能性があることをModerna社が認めた」と書かれており、その内容は次のようなものでした:
Lead Storiesは、引用された「研究」の記録を発見することが出来ず、査読が実施されていることを確認することは出来ませんでした。メリーランド大学医学部教授のMatthew Laurens博士もLead Storiesの取材に同様のことを答え、この研究は「噂のようだ」と付け加えています。
以下に、この主張が虚偽であることをどうすれば知ることが出来るかを説明しようと思います。
Moderna社は、mRNAが突然変異を引き起こすリスクがあることを認めていません。
変異原性とは、遺伝子に変異が生じることを指し、この主張の場合、そのような変異が癌遺伝子(癌を引き起こす可能性のある変異した遺伝子)を引き起こしたり、腫瘍を自然に抑制する遺伝子を阻害したりする可能性があると主張されています。
どちらの結果も妥当であるという根拠はありません。mRNAワクチン技術の共同発見者であるDrew Weissman博士が共同執筆した《Nature Reviews Drug Discovery》誌の論文によりますと、「mRNAは非感染性、非統合性のプラットフォームであり、感染や挿入突然変異誘発の潜在的リスクはありません」、とのことです。
mRNAベースのワクチンは、細胞が「外来」タンパク質を作るための「レシピ」を持ち、それが目的の病原体に対する免疫反応を刺激すると、2023年12月9日に受け取った電子メールでLaurens氏は説明しています。mRNAはその後分解され、細胞内に長期的に留まることはありません、と彼は付け加えています:
COVID-19ワクチンが汚染されている事実はありません
2022年8月31日に米国FDAが公表した最新のModernaファクトシート(アーカイブ)の時点で、SPIKEVAX(COVID-19ワクチン、mRNA)、Moderna COVID-19ワクチン、Moderna COVID-19ワクチン、二価ワクチンには以下の成分が含まれています:
2023年12月9日現在、COVID-19ワクチンが癌や先天異常を引き起こすという事実は確認されておりません。
「パンデミック以来、COVID-19ワクチン(mRNAワクチンとDNAベースのワクチンの両方)が何十億回と投与され、世界中で何百万人もの命を救っているにも関わらず、臨床試験の一環として慎重に調査された何十万人もの人々を含め、DNAの統合に関する安全性の懸念は検出されていません」とLaurens氏はLead Storiesに語っています。
Google Newsがインデックスしている数千のサイトを、"Moderna admits mRNA vaccines cause cancer, birth defects, DNA mutagenesis "というキーワードで検索(アーカイブ)したところ、この主張を裏付けるような信憑性のある第三者による報告は一切ありませんでした。もしModerna社がそのようなことを認めていれば、広く報道される重大なニュースになっていたはずです。
Lead StoriesはModerna社に電子メールで問い合わせを行なっておりますので、回答が得られ次第、この記事を更新する予定です。
COVID-19ワクチンは安全で効果的と判断されております
米国保健社会福祉省によりますと、ワクチンには副作用がある可能性がありますが、ワクチンの安全性を確保するために法律で義務付けられている保護措置があります。これらの措置はまた、ワクチンの安全性と有効性が、潜在的な健康上の有害事象について承認後に監視されることを保証するものでもあります。
「ワクチンの科学と安全性を理解していない無知な人々による根拠のない主張には、それほど注意を払う必要はありません。ワクチンや予防接種に関連する潜在的な安全性事象を報告する手段は複数存在し、米国CDCやその他の政府機関によって継続的に慎重に調査されています」、とLaurensは記しています。
「安全性に関する懸念が生じた場合、これらの機関は公式なルートを通じて、事実に基づいた情報を適切に国民に提供します」
その通りです、2023-24年のCOVID-19ワクチンも安全で効果的です、とチーフ医療疫学者Mini Kamboj氏はメモリアル・スローン・ケタリング癌センターが発表した2023年10月2に記しています。
2023-24年シーズンについて、米国疾病予防管理センター(CDC)は、5歳以上のすべての人に最新のCOVID-19ワクチンを1回接種し、免疫不全の人や6カ月から4歳までの小児には全日程を接種するよう推奨(archive)しています。本稿執筆時点では、同機関は米国で市販されている3種類のワクチンを推奨している: Pfizer-BioNTech社、Moderna社 及び、Novavax社の3社です。
Lead Storiesは以前、The Exposéによる数十の記事を論破しています:COVID-19に関する誤報を伝える記事はこちらから。
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