Pfizer社のCOVID-19ワクチンによる死亡を明らかにする文書と主張する不正確な記事に関して
に対する以下のファクトチェック記事が出ましたので、和訳しておきます。
【和訳】
FDAが発表した文書で、Pfizer/BioNTech社のCOVID-19ワクチンに関連した死亡例が90日間で1,200件以上あったことが明らかになったとソーシャルメディアで共有されたオンライン記事があります。しかし、製薬会社は、この文書は死亡事故とワクチン接種の関連性を示しておらず、ワクチン接種は安全であると結論づけています。ーーこれは、米国の保健当局や臨床研究によって支持された所見であるとのことです。
"Pfizer Documents Reveal Over 1,200 Vaccine Deaths Over 90-Day Trial Period" という見出しの記事が、2021年12月2日にNational Fileのウェブサイトに掲載されました。
別の記事では、Pfizerのデータがこのワクチンの「衝撃的なリスクレベル」を示したとし、更に別の記事では、この予防接種について「深刻な懸念」が生じたと述べています。
これらの記事は、AFP Fact Checkが繰り返し否定してきた不正確な主張の一部であり、問題と予防接種の間に因果関係が確立されていないにも関わらず、予防接種後の死亡やその他の副作用の報告を通じてCOVID-19ワクチン接種に対する恐怖心を高めようとするものです。
記事に引用されている文書には、このワクチンが死亡に関係していることを示すものは何もありません。Pfizer社の広報担当者Dervila Keane氏はAFPに対し、『158,893人の副作用のうち1,223人が死亡したという数字は、その期間中に世界中で何百万人もが接種した中で、原因の検証なしに数カ国の保健当局を含む情報源からなされた「自発的」報告である』と述べています。
具体的な死因は示されておらず、死亡者にはがんや循環器疾患など「さまざまな病気」を持つ人が含まれている可能性があるということです。
この文書は、Pfizer/BioNTech社のCOVID-19ワクチンが危険であることの証拠として引用されていますが、その結論は、「データはラベルの変更を必要とする新たな安全性の懸念やリスクを明らかにしていない」とし、Keane氏によれば約25億回分が出荷されたこのワクチンの「利点とリスクのバランスが良いことを確認」しているとのことです。
米国保健当局は、FDAとCDCが運営するワクチン有害事象報告システム(VAERS)を通じて、ワクチン接種後の死亡事故やその他の問題についての報告も追跡しています。
FDAの広報担当者Alison Hunt氏はAFPに対し、ワクチン接種後に死亡した場合、「ワクチンが原因かどうか不明な場合でも」同システムに報告するよう医療機関に義務付けていると述べています。
「FDAとCDCによるレビューでは、報告された死亡の大部分はワクチンに直接起因するものではないと判断されています。」と彼女は言い、COVID-19ワクチン接種後の死亡の報告は ”稀 ”であると付け加えています。
臨床研究によると、Pfizer/BioNTech社のワクチンと死亡事故との関連はありません。
2020年12月31日付のNew England Journal of Medicineに報告された多国籍プラセボ対照観察者盲検試験では、ワクチンおよびプラセボ投与者の死亡例はなく、次のように述べられています。:「(ワクチン接種の)安全性プロファイルは、接種部位の短期的な軽度から中等度の痛み、疲労、頭痛が特徴であった。重篤な有害事象の発生率は低く、ワクチン群とプラセボ群で同様であった。」
2021年11月4日に同じ医学雑誌に掲載された、ワクチンの使用開始から6ヶ月間の追跡調査でも、その安全性と有効性について同様の結果が示されています。
研究者達は、ワクチンを投与された人々の中に15人の死亡者を発見し、プラセボ群では14人を発見しました。その後の更新で、ワクチン接種者の死亡例は3例、プラセボ群では2例であることが判明しました。
「これらの死亡のどれも研究者によって BNT162b2 に関連していると考えられていた」ジャーナルは、ワクチンに言及して言った。"死因は、BNT162b2グループとプラセボグループの間でバランスが取れていました。"
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