これは、2023年10月にガザ地区で地べたに寝ている人々ではありません➡その数週間前にポルトガルで開催されたWorld Youth Dayの光景です。
これは、避難民となったパレスチナ人が行く宛てもなく地べたで寝ている映像なのでしょうか？：いいえ、そうではありません。この動画は、2023年8月初旬、ポルトガルのリスボンで、カトリックの国際巡礼でありローマ法王との会合であるWorld Youth Dayの期間中に撮影されたものです。この動画は、ハマスとイスラエルの紛争や、イスラエルが2023年10月13日に出したガザ北部の市民に対する南部への避難命令とは何の関係もありません。
この間違ったキャプションの動画は、2023年10月16日に@usakhan92によってTikTokに投稿されたもの（アーカイブはこちら）です。キャプションは次の通り：
last night free free Palestine #freepalestine #today #Hamas #gaza #fypシ゚ #fyp #palestine #makkahmadinah🕋 #news #viral #foryou #fypシ゚viral #uae🇦🇪 #🇲🇾🇹🇷🇵🇰🇵🇸🇬🇩🇯🇴🇸🇩🇰🇼🇧🇭🇺🇸🇬🇶🇪🇪🇩🇯🇩🇲🇨🇺🇨🇴🇨🇼🇪🇨🇪🇬🇨🇿🇨🇮🇩🇯🇲🇨🇳🇵🇸🇬🇶🇦🇾🇪🇿🇼🇧🇩🇦🇿🇰🇭
本稿執筆時点では、TikTokには以下のように投稿されていました：
動画のキャプションには、パレスチナの国旗と泣き顔の絵文字が含まれています。そこには次のように書かれています：
昨夜は眠る場所がなかった
動画には、《original sound- USA 🇺🇸 khan》と書かれた音声も含まれています。これはオリジナル動画についていたオリジナルの音声ではありません。この音声は、瓦礫と破損した建物で埋め尽くされた通りを映した別の映像からのものです（アーカイブはこちら）。音声は、上空を飛ぶ飛行機のようなドーンという音で始まり、2人の男性が挨拶を交わし、最後に女性シンガーによるギター音楽の音が追加されます。
World Youth Dayの参加者が眠っている16秒のオリジナル動画は、2023年8月6日にSolo CatecumenosによってYouTube（アーカイブはこちら）とTikTok（アーカイブはこちら）に投稿されたものです。Googleによりスペイン語から翻訳されたタイトルとキャプションには以下のように書かれています：
これが #Lisbon #Lisbon2023 #WYD2023 での150万人の若者の夜の過ごし方だ。
これが #Lisbon #Lisbon2023 #JMJ2023 での150万人の若者の夜の過ごし方だ。#lisboaportugal #youth #day #pilgrims #worldyouthday2023 #pope francis #pope francisco #youngchristians #jmj2023 #seoul2027 #seoul
World Youth Dayは1986年以来、数年おきに各地で開催されています。WYD Lisbon 2023のウェブサイトでは、このイベントについて次のように説明しています：
World Youth Day (WYD)は、世界中の若者が教皇とともに集うイベントです。WYDはまた、巡礼であり、青少年の祭典であり、普遍的な教会の表現であり、青少年の世界のための強烈な福音化の瞬間でもあります。そのカトリック的アイデンティティは明らかですが、World Youth Dayは、教会との近さ、遠さを問わず、全ての人に門戸を開いています。
教区レベルでは棕櫚の日曜日に、国際的な集まりとしては2年、3年、4年おきに教皇が選んだ都市で、教皇臨席の下で開催されます。何百万人もの若者が一堂に会し、自分自身の信仰と教会への帰属意識を祝う行事です。
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