いいえ、ワクチン研究に関する「(反ワクチンな人々が)衝撃的な報告(としたがっている)」は修正されていません。
https://www.aap.com.au/factcheck/no-bombshell-vaccine-study-was-not-redacted/
【主張】
米国CDCは、COVID-19ワクチン接種後の心筋炎に関する論文を発表したが、全てのページが編集されていた。
【評定概要:誤り】
引用された文書は研究ではなく、米国の情報公開法では免除されている米国CDCの内部文書です。
【レビュー】
米国CDCがCOVID-19ワクチン接種後の心筋炎に関する論文を発表しましたが、148ページに及ぶ報告書の全ての単語を編集したと主張されています。
これは誤りです。この文書はワクチン接種後の心筋炎に関する研究論文ではありません。そうではなく、米国の情報公開法(FOIA)で免除されている米国CDC内部のコミュニケーションやその他の内部文書の記録から構成されていました。
この主張は、Facebookの複数の投稿(こちら、こちら、こちら)で行なわれています。
彼らは、米国CDCが報告書の148ページ全てを編集し直したのは、公衆衛生局がCOVID-19ワクチンと心筋炎との関連について何か隠していることがあるからだと主張しています。
心筋炎は心筋の炎症です。心筋炎 and/or 心膜炎(心臓を包む薄い袋の炎症)のリスクが僅かながらmRNA COVID-19ワクチンと関連しています。
Facebookへの投稿は、The Epoch Timesの記者であるZachary Stieberによる一連のX投稿と呼応しています。
3 月8日に、FOIA(情報公開法)に基づいて公開されたCOVID-19ワクチン接種後の心筋炎に関するCDCの長期研究に触れるのが楽しみだ、と彼はX上に投稿しました。
彼はdocumentcloud.orgに保存されている148ページ全てが編集された報告書へのリンクを共有しました。
しかしながら、Xのフォローアップ投稿でSteieberは、この文書について若干の混乱があったと述べています。
彼は、彼の情報公開請求は米国CDCの「MOVINGプロジェクト」に関する情報であり、特定の研究の公開を求めたものではないことを明らかにしました。
彼は、プロジェクトチームはいくつかの研究を公表しており、そのうちの一つが彼のリンク先であると説明しています。
148ページに及ぶ報告書の各ページの左上には、(b)(5)と記されています。このコードは、修正が加えられた特定の情報公開法の適用除外を指しています。
適用除外5とは、「省庁間または省庁内の覚書や書簡で、省庁との訴訟において省庁以外の当事者が法律で入手不可能なもの」を指します。
つまり、この148ページは研究ではなく、米国CDC内部或いは米国CDCと他の機関との間のやり取りであり、公開を免除される可能性があるということです。
米国CDCの広報担当者はAAP FactCheckに対し、修正されたのは情報公開法の適用除外5と6に基づくものであることを明らかにしました。
この文書に関する主張は、3月15日にアリゾナ州議会で行なわれた委員会の公聴会で強調され、その模様はライブストリーミングで配信されています。
アリゾナ州上院議員のJanae Shampが白紙の紙を掲げて次のように語っています:「CDCはCOVID-19ワクチン接種後の心筋炎に関する148ページの研究結果を一言一句削除してしまった。何もない研究に何の意味があるというのか?( 動画:2時間04分48秒)」
Shamp 上院議員の発言映像は3月19日、コメント付きでX上でシェアされています:「米国CDCがCOVID-19ワクチン接種後の心筋炎に関する論文を発表したが、全ての言葉が編集されていた。彼らは何か非常に不利なことを隠そうとしている」
この主張はこちらでもファクトチェックされています。
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