竜巻で被害を受けたノースカロライナ州のPfizer社施設にCOVID-19ワクチンの在庫は(元々)置かれていません。
竜巻の被害を受けたノースカロライナのPfizer社の製造工場には、COVID-19ワクチンが「保管」されていたのでしょうか?いいえ、されていません:Pfizer社の広報担当者がLead Storiesに語ってくれたところによりますと、この施設ではCOVID-19ワクチンは製造されておらず、在庫もないとのことです。
この主張は、2023年7月19日にInstagram上で公開された投稿(⇦既に削除されています)に掲載されました。その投稿には、"🚨Breaking News A Pf!3zer Warehouse That Was Stocked With C-19 Waxines Was Just Destroyed By A Tornado In North Carolina 🔥(=🚨速報: ノースカロライナ州の竜巻により、COVID-19ワクチンを保管していたPfizer社の倉庫が破壊された)"というテキストを含む動画が含まれていました。SNSでの検出を避けるために、多くの単語において、意図的にスペルを間違えているようです。
投稿のキャプションは次の通り:
記事執筆時点では、この投稿は Instagram上で以下のように表示されていました:
竜巻
2023年7月19日、ノースカロライナ州東部のナッシュ郡とエッジコム郡を、推定風速150マイルの竜巻が襲いました。この地域にはロッキーマウント(Pfizer社の製造施設があるノースカロライナ州の都市)が含まれています。この竜巻は、このビルを始め、その進路上にある州間高速道路95号線等の建造物に甚大な被害を与えました。数人が負傷したものの、本稿執筆時点では竜巻による死者は報告されていません。
Pfizer社の公式Twitterアカウントが 2023 年 7 月 19 日に投稿した Twitterスレッドでは、竜巻が同社のロッキーマウント製造施設を直撃し、そこで働いていた人々は無事であることが確認されたということでした。このスレッドでは、同社が「生産への影響を判断するために状況を評価している」とも述べています。
Pfizer社の声明
2023年7月20日にLead Storiesに送られた電子メールの中で、Pfizer社の広報担当Steven Danehy氏はこの主張に反論しています:
Pfizer社ロッキーマウント工場
Pfizer社のウェブサイトによりますと、竜巻の被害を受けたロッキーマウント工場は、「世界最大級の無菌注射剤工場」であるとのことです。Pfizer社のウェブサイトは次のように続けています:
関連するLead Storiesのファクトチェック
Lead Storiesは、COVID-19及びCOVID-19ワクチンに関する主張を定期的に論破しています。これらのファクトチェックはこちらでご覧頂けます。Pfizer社に関連するLead Stories 社のファクトチェックは、こちらでご覧頂けます。