COVID-19ワクチン接種後、数十万人の子供達が「突然死」したことを示す「CDCの秘密報告書」なんて存在しません。
「CDCによる極秘報告書」は、COVID-19ワクチン接種後に米国で何十万人もの子供達が「突然死」したことを示しているのですか?いいえ、そんなことはありません: そのような報告書を見つけたのではなく、他の場所で見つけた一般に入手可能なCDCのデータを使って文書を作成し、それを「秘密のCDC報告書」としただけのことです。加えて、入手可能なデータは、COVID-19ワクチン接種が原因で子供達の間に広範な突然死が発生しているという主張を支持していません。
この主張は、GeneralMCNewsが2023年8月10日に発表した記事(アーカイブはこちら)に掲載されたもので、タイトルは「CDCの極秘報告書により、COVID-19ワクチン接種後に米国で数十万人の子供たちが『突然死』したことが確認された」です。記事の冒頭は次のようなものでした:
本稿執筆時点では、GeneralMCNewsに以下のような投稿が掲載されました:
データ
GeneralMCNewsは記事中の情報を「CDCの極秘報告書」から得たものとしていますが、そうではありません。データは全て公開されているものです。
この数字は、経済協力開発機構(OECD)(アメリカを含む38カ国のグループ)のウェブサイトから引用されたもので、その目的は「万人の繁栄、平等、機会、幸福を促進する政策を形成すること」です。
GeneralMCNewsはOECDのウェブサイトでこのデータを見つけ出したようですが、元々はCDCのNational Center for Health Statisticsに掲載されたものです。2023年8月17日、Lead Storiesへの電子メールで、OECDの広報担当者はこれを確認し、GeneralMCNewsが使用した数字は「CDCが公表したものから抜粋したものです」と述べています。
突然死
GeneralMCNewsの記事の見出しは、COVIDワクチン接種後に「数十万人の子供達が "突然死 "した」というデータも示していると主張しています。これは突然死だけでなく、慢性疾患による死亡も一緒にしているため、これもまた真実ではありません。OECDの広報担当者は、この数字はGeneralMCNewsの見出しの主張の裏付けにはならないと述べています(強調はOECDによるものです):
米国CDC
CDCはまた、その数字が多くの子供達の死について隠された恐ろしさを示しているという考え方を否定しました。2023年8月18日、Lead Storiesへの電子メールで、公衆衛生機関は次のように述べています:
「彼は慣れた手つきで、ファイザー社のCOVID-19ワクチンの小瓶を掲げた」
細かいことではありますが、GeneralMCNewsは、ファウチ氏がファイザー社のワクチンの小瓶を小道具として使っているという心象風景を捏造しました。「ファウチ」、 「ワクチン」、「バイアル」、「ファイザー」という名称を組み合わせて、Lead Storiesは何千ものニュースサイトをインデックス化するGoogleで画像検索と記事検索を実施しました。その結果、記者会見、ホワイトハウスでの記者会見、テレビ出演、議会公聴会、その他の場でのファウチ氏の写真が何百枚も見つかったものの、Lead Storiesは、ファウチ氏が慣れた手つきでワクチンの小瓶を掲げているという発言を裏付ける写真は一切発見出来ませんでした。また、ファウチ氏がそうしているという口頭での説明も見つかりませんでした。この記述は、パンデミック中に頻繁に写真に撮られていたファウチ氏の、公開されている写真からも裏付けられない事です。
もっと読む
その他のLead Storiesによるワクチンに関する主張のファクトチェックはこちらをご覧下さい。
その他のLead Storiesのファクトチェックは、反ワクチンやワクチン嫌いの人々の間で流行している「突然死」という言葉を含む記事については、こちらをご覧下さい。
更新情報
《4日前 02:17》CDCからの回答と背景を追加しました。