ワクチン批判者Robert Malone医師のCOVID-19ワクチンは効かず、不妊の原因となり、保険金も支払われないというのは正しくありません。

Robert Malone医師が講演において、『COVID-19ワクチンは効かない、不妊の原因になる、ワクチンメーカーは法的に保護されているが家族は保護されていない』としたのは正しい主張でしょうか?いいえ、そんなことはありません。ワクチンは何百万人もの重篤な病気や死亡を防いできました。ワクチンは何百万人もの深刻な病気や死を防いできましたし、不妊の原因にはならないことが研究によって証明されています。

Malone医師は2022年1月23日にワシントンD.C.で行われたワクチン義務化反対集会でのスピーチで、前述したような主張をしました。Twitterは2021年12月、同プラットフォームのCOVID誤報ポリシーに違反したとして、彼を永久追放しました。Lead Storiesは、Malone医師がCOVIDワクチンについて数々の虚偽の主張をしてきたと報告しています。

これらの最近の主張は、2022年1月23日にランブル社が公開した "Mi Dr. Robert Malone's FULL SPEECH!!!"と題する動画に端を発します(アーカイブはこちら)。以下の言い方で始まります:「そして、私の仲間の戦士、Jill Glasspool Malone医師を紹介させて下さい。」

SNSのユーザーはこのタイトルと説明文、サムネイルしか見ていません。

14分30秒の映像のキロン(=画面上のラベル)には、Malone医師が 「mRNAとDNAのワクチン技術の発明者 」であると記載されています。しかし、この医師/製薬専門家mRNAワクチン技術を発明したという主張は、この画期的な手法の開発について書いている独立した著者には認められていないのです。

このスピーチの中で、彼が主張する虚偽の内容をいくつか取り上げてみます。:

ビデオの3分11秒で、Malone医師はこう言っています。:

遺伝子工学技術応用型COVID-19ワクチンについて、科学的な結論は出ています:それらは機能していません。完全に安全というわけではありません。そして今、私達はオミクロン変異種に直面しています。これらのワクチンは、オリジナルの武漢株、つまり異なるウイルス用に設計されたものです。

https://rumble.com/vt52j6-mi-dr-robert-malone-full-speech.html

CDCは、COVID-19ワクチンが新しいオミクロン変異種を防いでいると発表しています。

現在のワクチンは、オミクロン変異種への感染による重症化、入院、死亡を防ぐと期待されています。しかし、完全なワクチン接種を受けた人へのブレークスルー感染が起こる可能性があります。デルタのような他の変異種では、ワクチンは重症化、入院、死亡を防ぐ効果を維持しています。今回のオミクロン変異種の出現は、ワクチン接種とブースターの重要性を更に強調するものです。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-vaccine-critic-dr-robert-malone-is-not-correct-that-covid-19-vaccines-are-not-working.html

Scripps Research Translational InstituteのEric Topol所長は、ワクチンあり、ワクチンとブースター接種あり、ワクチンなしでCOVIDの死亡率が大きく異なることをツイートしています。:

ウェブサイト ”Our World In Data"では、その違いを以下のグラフで紹介しています。:

(Image source: Our World In Data website screenshot taken on Wed Jan 26 19:33:43 2022 UTC)

動画の8分48秒で、Malone医師はこう言っています。:

一方、製薬会社と政府は、これらの製品が自分達にもたらすかもしれない損害から、ほぼ完全に保護されています。もしあなたの子供がこれらのワクチンによって損害を受けたら、あなたは悲しみと介護の負担の両方を一人で背負うことになるのです。

https://rumble.com/vt52j6-mi-dr-robert-malone-full-speech.html

ジョージ・ワシントン大学ロースクールの名誉教授で、以前はワクチン被害訴訟クリニックの所長を務めていたPeter Meyers氏は、2022年1月26日、Lead Storiesの電話取材に対し、Malone医師の製薬会社と政府に関するコメントは「少なくとも誤解を招く」ものだと述べている。:

それは不正確です。正確な状況は、連邦政府がPREP法と呼ばれる法令を可決したことで、あなたや家族がCOVID-19ワクチンによって負傷したと思う場合、メーカーが故意の違法行為に及んだことを示さない限り、メーカーを訴えることは出来ない、というものです。COVID-19ワクチンの製造者が故意の違法行為に及んだ場合、これは高い基準ですが、ワクチンやその害の可能性に関する情報の隠蔽や、故意の違法行為に及んだ場合のワクチン製造における他の行為などが考えられますので、直接製造者を訴えることが出来ます。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-vaccine-critic-dr-robert-malone-is-not-correct-that-covid-19-vaccines-are-not-working.html

Meyers氏は、製薬会社や政府の側に意図的な違法行為があったという証拠を見ていないと注意を促し、次のように述べました。:

COVID-19の製造業者が、ワクチンの製造や連邦政府の規制当局による承認、あるいはワクチンの流通や虚偽の請求に関して、意図的な不正行為に関与したことを示すような証拠は、今のところ見当たりません。もし、そのようなことをすれば、責任を負うことになります。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-vaccine-critic-dr-robert-malone-is-not-correct-that-covid-19-vaccines-are-not-working.html

Food and Drug Law Instituteによると、Public Readiness and Emergency Preparedness Act (PREP Act)により、製薬会社は公表時点では2024年まで訴訟から保護されることになっています。

保健資源サービス庁によると、COVID-19ワクチンの被害を訴えた人々は、対策傷害補償プログラムに基づいて給付を受けることが出来ます。

ジョージタウン大学オニール国立・世界保健法研究所のLawrence O. Gostin所長は、2022年1月26日、Lead Storiesに電子メールで補償制度について説明しました。:

COVID-19ワクチンは非常に安全で効果的です。稀に副作用があります。殆どの場合、ワクチン会社や米国政府はこれらの副作用に対して責任を負いません。しかし、補償制度はあります。その制度では、個人が主張する害を実際にワクチンが引き起こしたことを示さなければなりませんが、それは高い立証責任であり、不可能ではないですが、多くの請求は殆ど失敗するでしょう。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-vaccine-critic-dr-robert-malone-is-not-correct-that-covid-19-vaccines-are-not-working.html

ビデオの9:15で、Malone医師はこう言っています。:

これらの遺伝子ワクチンは、あなたの子供達にダメージを与える可能性があります。脳、心臓、免疫系、そして将来子供を産む能力を損傷する可能性があります。これらのダメージの多くは修復することが出来ません。

https://rumble.com/vt52j6-mi-dr-robert-malone-full-speech.html

COVID-19ワクチン接種の利点は、既知および潜在的なリスクを上回ると、CDCは述べています。Lead Storiesが以前報告したように、このワクチンは不妊の原因にはなりません。Lead Storiesは、18歳未満の子供への使用が唯一承認されているPfizer社のCOVID-19ワクチンの安全性と有効性についても複数の記事を書いています。

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