見出し画像

スターバックスのORIGAMIにハマっている

「蕎麦にうるさいヤツはめんどくさいヤツが多い」というエッセイを書いています。

 水出しのアイスコーヒーはタリーズ以外有り得ない、無意味にPCを開いて席を占領したものが邪魔くさいという理由でスターバックスは敬遠しがちだった私だが、このところ事情が変わって来ている。
 もう2年くらい経つだろうか、自宅でコーヒー豆をミルで挽いて温かいコーヒーを嗜むようになった。コーヒーといえば真冬でもアイスコーヒーを嗜んでいた私だが、リラックスタイムのお供にホットのブラックコーヒーを嗜むようになった。サッカーのカタールワールドカップの頃だったはずで、深夜や早朝の試合を観戦する際にもコーヒーを嗜んだ。そうしてコーヒー豆を色々と試すようになった。

 だからと言ってコーヒー豆について語れる訳ではない。寧ろ私は味音痴なのかも知れないとすら思う。
 寝起きにはリッチで濃いコーヒーが良いと思っていたが、ここ最近は濃ければ良いというものでもないように感じるし、寧ろ避けているかも知れない。タリーズでアイスコーヒーを好んで飲んでいた際の、「何だこのコーヒーなのにフルーティーな不思議な後味は?」という感覚を求めて、そのような記載のあるものを選んでみるのだが、そこには至れていないように感じている。

 昨年の春先頃から月に一度、3日程度家を空け都内や北関東の拠点を行き来しながら仕事をするようになった。早朝に家を出はするものの、入りの日は昼過ぎにホテルにチェックインして仕事をするため、オフィス入りは翌日からになるというのも弊社らしいのかも知れない。業務さえ成立していれば何処に居ようが誰も他人のことには関与しようとしないのは実に良い。
 ホテルで寝起きや仕事をしながら嗜もうと、駅前のコンビニでドリップバックのコーヒーを手に取ったのがスターバックスのORIGAMIのハウスブレンドだった。

 水出しアイスコーヒーの良い印象から、自宅でもタリーズで購入した豆を挽くことを2年近く継続してきたのだが、ホテルでORIGAMIで淹れたホットコーヒーを嗜むようになってからその慣れ親しんだ傾向も崩れつつある。ORIGAMIはひとつひとつの包装もApple製品を彷彿させるように、プロダクトとしての完成度が高いように思う。そう感じてからは出張時にスーパーやコンビニでORIGAMIを手に取ることすら楽しみになってしまっている。
 大抵の場合、スーパーにおいてあるものはハウスブレンドやベロナに限られているのだが、どのスーパーでORIGAMIを取り扱っているかを確かめることも習慣になりつつある。やはり私は長いものに巻かれて安心してしまう運命なのかも知れない。

 先日の出張で気付かされたことだが、新幹線の乗り換えでスターバックスのある店舗に足を踏み入れた際、スーパーで扱っているものとはまた手触りの違う梱包のORIGAMIがズラリと並んでいた。脚と使ってスーパーでORIGAMIを手に取るのも良いが、正規の店舗の方が全ての商品が揃っているではないか。
 寝起きに淹れたコーヒーを、外出先や車でもコップ一杯程度でも窘められないかと、今はそれに適した小振りなボトルが欲しい。

いいなと思ったら応援しよう!