会社でバレないギリギリがわかる! インナーカラーの見え方実験/HITOMI[bianca]
【このページで学べること】
社内規則を守りつつもヘアで個性を出したいお客さまは多いはず。そこで、全体の明度や彩度の印象を変えずにヘアカラーを楽しめるインナーカラーで大実験。インナーカラーの幅や入れる部位を変えて実験することで、見え方の違いから、規定上「どこからがアウト」「どこからが遊べるか」のギリギリラインが分かる。提案の幅が広がる、インナーカラーデザインも紹介。
ON・OFFどちらも楽しめるインナーカラーの2つのポイント
POINT ① スタイルごとにインナーカラーを入れる位置を見極める
2wayを狙うにはショートヘアは不向き。ショートボブ~ボブ、ロブ~ロングのスタイルで提案しましょう。例えば耳にかけて隠す「もみあげ」のインナーカラー。長さがあるレングスだと、耳にかけても正面から見た時に隠すことができません。髪の長さを含めて入れる位置を判断することが重要。
解説_HITOMI[bianca]
ひとみ/1983年生まれ。神奈川県出身。山野美容専門学校卒業。『bianca』にオープニングスタッフとして参加。現在、同店クリエイティブディレクター。
Qショートボブ/ボブへのおすすめは?
Aずばり、ハチラインともみあげ!
Qロングへのおすすめは?
Aずばり、耳上とバック!
POINT ② ギリギリを攻めるためにはカバーリングを味方に
通常は「見せる」前提のインナーカラー。しかし、ここでは隠せることを兼ね備えなければ意味がない。そのため、ヘアカラーの上に覆いかぶさるカバーリングは必須だ。オンではしっかり隠せて、オフでは見えるというギリギリを楽しむためには、カバーリングの量をコントロールする必要がある。
では、POINT①で紹介した位置に施述する場合、
実際にカバーリングをどれくらい取るべき?
ギリギリを実験してみよう!
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【実験条件】
ギリギリ実験を開始するにあたって、実験条件を確認。今回はPOINT ①をもとに、もみあげ(実験1)、ハチライン(実験2)、耳上(実験3)、バック(実験4)の計4カ所への実験を行なう。
【使用カットベース】
ロング向け(実験3・4)
台下5センチのワンレングスのロングのウイッグを使用。ウイッグの性質上、毛先にかけて削ぎが多い。前髪はなし。
ショートボブ/ボブ向け(実験1・2)
顎ラインでカットしたワンレングスのボブのウイッグを使用。サイドのみインナーカラーを入れているため左方向でチェック。前髪はあり。
ロング向け(実験3・4)
台下5センチのワンレングスのロングのウイッグを使用。ウイッグの性質上、毛先にかけて削ぎが多い。前髪はなし。
【ヘアモード流ギリギリ定義】
ギリギリインナーカラーとは、勤務中はカラーリング部分が見えず、オフの際にはしっかりとカラーデザインを主張できるものを指す。オンでは、顔を傾けるなどの動きによっても見えないことが大切。オフでも遊べるインナーカラーとは、スタイリングによって、内側の色みを見せることを想定している。
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そこで、ヘアモードでは下記の3つで実験を判定!
ギリギリ
上記の定義にのっとったものが、実験での判定基準。そのため、全ての実験において、見えないことを想定したダウンスタイルと、スタイリングパターンの2つでギリギリを判断する。
攻めすぎ
本実験での攻めすぎとは、ダウンスタイルで隠すことができないほどインナーカラーが見えているもの。勤務中のヘアスタイルに規定のない人にはオススメ。
媚びすぎ
本実験での媚びすぎとは、スタイリングしても主張が弱く、インナーカラーのデザインとしての効果を発揮しないものを指す。スタイリングを施さない状態はギリギリと同じため割愛。
服装規定に挑むために必須のカバーリング
ギリギリデザインをかなえるために実験スタート!
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実験1 ショートボブ/ボブのためのもみあげインナーカラー
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