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やりたかった金融の仕事、でも物足りなさも

最近スタートアップ界隈で噂になりつつあるジョサンシーズ、どんなメンバーが働いているのか?どんな想いで取り組んでいるのか?そんな疑問にお答えするべく、チームメンバーのインタビューをお届けしています。

ジョサンシーズを伴走しているVCの大柴さんに、チームの魅力を深掘りするインタビューを実施していただきました。

今回は、CEO渡邊の左腕として活躍するCFO・後藤祥代(ごとう さちよ)にフォーカスします。
2025年2月にジョサンシーズのCFOに就任した彼女。金融業界からスタートアップへと飛び込んだ理由、そして実際にジョサンシーズで働いてみて感じたことを、じっくり語ってもらいました。
ジョサンシーズでは、メンバー同士が名前やニックネームで呼び合う文化が根付いています。そこで、本記事では後藤を親しみを込めて "さち" と表記します。

大柴:今回の資金調達の立役者の一人であるさちさんにお話をうかがいたいと思います。前回の調達でも代表の(渡邊)愛子さんをサポートされていたと思いますが、今回の調達ではより深く関わられたとお聞きしています。その辺のことも後ほどお聞きしますが、まずはさちさんのこれまでの経歴をおうかがいさせてください。

さち:新卒で大和証券SMBC(現大和証券)の投資銀行部門に入りました。コーポレートファイナンスの部門で企業の資金調達やM&Aに関わる業務を行っていました。

大柴:金融系のお仕事をしたかったのですか?

さち:はい、そうです。大学ではコーポレートファイナンスを勉強していて、金融系に絞って就活をしました。投資銀行で新卒を募集している会社が少なかったのですが、なんとか希望の業界に就職することができました。

大柴:やりたかった業界に入れて楽しかったんじゃないですか?

さち:楽しい部分ももちろんありましたが、一方で物足りなさも感じていました。調達ニーズのありそうな会社をリサーチし、営業するところまでが業務で、その先はあまり関われなかったんです。「入口」しかやれないもどかしさのようなものがあり、一連の全部の業務に携わりたいなと感じ、転職することにしました。

大柴:なるほど。

さち:転職先は外資系の投資銀行だったのですが、希望通りの業務ができました。とても仕事は面白く、やりがいもあったのですが、クライアント企業にとってはあくまで「外部」のアドバイザーなんですよ。またしても物足りなさを感じてしまいまして。

大柴:わかる気がします。僕もVCとして同じような物足りなさを感じていたことがありました。

さち:事業会社の中でもっといろいろやりたくて、日本ロレアルに転職しました。ロレアルでは「コントローラー」と呼ばれる役割をしました。これはブランドの成長を考えて事業計画を作成し、予実管理をし、ファイナンスの観点から意見を述べたり、わりと経営に近い部分で仕事をすることができました。ロレアルでは10年ほど働きましたが、事業に携わる面白さや難しさを感じるとともに、経営層とのコミュニケーションを持つことで成長できた実感はありました。

子育てを機に退職するも「仕事をしないというストレス」に陥る

さち:ロレアルに在籍してた時に結婚し、出産しました。産休、育休をもらっていたのですが、私としてはなるべく早く復帰したかったので、わりと早いタイミングで復職しました。
しばらくは子育てしながら働いていたのですが、娘が保育園から幼稚園に転園するタイミングで退職することにしました。働きながらだと幼稚園へのお迎えが難しくて。

大柴:なるほど。

さち:仕事を辞めて子育てに専念していたのですが、だんだん仕事をしてないことがストレスになってしまって...。そんな時に参加していた「Holland Village Private Communty」というオンラインコミュニティで愛子さんに出会いました。
愛子さんが起業した直後くらいだったと思うのですが、そのコミュニティに「お手伝いしてくれる方を探してます」という投稿があったんです。私自身、産後に課題を感じていたので、そこに書かれていた理念に共感したんです。助産師さんが起業して産前産後を変えていこうとしていることにも感動して、コメントさせてもらったのが最初のコンタクトです。

大柴:そうなんですね。それで愛子さんからはどんなリアクションがあったんですか?

さち:すぐに連絡きて「手伝ってください!!!」というようなことを言われました。でもその時は会社として初期すぎたので、私が価値を出せる気がしなかった。なのでその旨を伝えた上で「お手伝いレベルでよければ」と関わるようになりました。

大柴:なるほど。ちなみにさちさんが感じた愛子さんの第一印象はどういうものでしたか?

さち:パッションのある人だなと思いました(笑)。熱意がある人ってわりといるけど、ここまで熱意を直球で伝えてくる人ってあまりいないなと。特に大人になってからはいない。そういうところがすごいなと感じました。

大柴:そうですよね、そこが愛子さんの良さの一つですよね。

助産師さんは「神様」

大柴:恥ずかしながら僕は愛子さんに会うまで「助産師」という職業を知らなかったんです。さちさんは助産師のことはご存じでしたか?

さち:はい、知ってはいました。ただ自分が出産するまでは助産師さんが具体的にどういうことをする方なのかは知らなかったんです。そんな感じだったんですが、実際に自分が出産の時には助産師さんは「神様」に見えました(笑)。
夜中に話を聞いてもらったり、定期的に声をかけてもらったり、アドバイスくれたり。時には少し厳しいことも言われましたが、自分としては入院時にすごい助けてもらって、心身ともにお世話になったんです。本当に神様でした。

大柴:それくらい尊い存在なんですね。

さち:はい。でも退院するとその関係性がプツッと切れてしまうことに違和感を感じていました。なんでこの関係が続けられないんだろうって。助産院自体にも負を感じていました。
現代においても不便が多すぎる。私たちの娘の世代にはそういった負が解消されて、働きながらも出産育児がやりやすい環境ができていてほしい。そう思いました。

励まし合いながら朝まで頑張って作った事業計画

大柴:今回の資金調達ですが、前回の資金調達に比べてさちさんの関与の割合は多くなったと思いますが、どうでしたか?

さち:前回の調達ではほとんど関わっていなかったんで、私が関わるのは実質今回が初めてという感じでした。私はエクイティ調達の経験がなく、初めてのことで苦労しました。
苦労したんですけど、投資家さんがどういう点を評価するのかや、どういう項目を知りたいのかなどを知ることができたのは、今後に向けて非常に大きな経験となりました。

大柴:今回の調達活動において思い出深い出来事あります?

さち:夜中の3時くらいまで愛子さんとチャットしながら事業計画を作成したことですかね。リモートで(ましてやチャットで)事業計画をブラッシュアップしていった経験も無いですし、お互い励まし合いながら、一つのものを作り上げていくのは楽しかったです。達成感もありました。それで、翌朝はみんなそれぞれ子供のサッカーや塾などに送迎したりして(笑)。

大柴:元気ですね(笑)。尊敬します。そんな苦労して作成した事業計画のおかげ(?)で資金調達に成功したわけですが、ジョサンシーズはこれまで以上にスピードアップして事業を成長させていくフェーズに入るのかなと思います。まだまだ小さな組織だけど、事業領域も広がっていって、人員も増えてくるはずです。

さち:今までと同じやり方では組織運営が難しくなるかもしれません。大きくなればそれだけ課題も出てきます。
私としてはこれまでの大手企業や社外取締役(監査等委員)で得た経験をジョサンシーズに還元できると思っています。一方でスタートアップの良さというものは残さないといけない。固定概念が無く、ゼロベースからどんどんチャレンジしていく環境は残していきたいですね。

大柴:ちなみにさちさんは子育てと仕事の両立はどのように工夫されているのですか?

さち:夫が海外赴任中なので、基本的に私一人でまわしていますが、私じゃないと絶対的にダメな部分はやりますが、それ以外はある種諦めています。例えば宿題を見てあげるのは私じゃないとダメですが、子供たちだけでできることは自分たちでやってもらうようにしています。

そのために子供に仕事のことやその他のこともちゃんと話すようにしています。会社にも連れていったりもします。それによって子供も理解が進み、自然と自分たちでやれることは自分たちでやってくれるようになりました。

もちろん「ちょっと我慢してるな」と感じるときは手を差し伸べます。このスタイルが良いのか悪いのかはわかりませんが、我が家ではそのようにしています。

ジョサンシーズは「受容性」が非常に高い組織

大柴:ジョサンシーズのカルチャーについてお聞きしたいんですけど、先ほども「固定概念が無く、ゼロベースからどんどんチャレンジしていく環境」ってコメントあったんですが、それ以外だとどういうカルチャーがありますか?

さち:みんな子育てしてたりするので、仕事をする時間がどうしても限られてしまいます。そういうのもあって、時間ではなく、何をアウトプットできたのかが重視される気がします。
これはジョサンシーズに限った話ではなく、スタートアップ全般で言えることかもしれませんが。とにかく成果にはこだわっています。
また、役割分担が確定してないのがスタートアップなので、自分自身が考え、今何をすべきかを考えて行動できるのが大事ですね。

大柴:スタートアップにおいて「指示待ち」だと厳しいんで、自ら考え行動できないといけないですよね。

さち:はい、そういったスタートアップ特有のカルチャーはもちろんのこと、子育てしながらの仕事なので、余計に時間に対しての成果の大きさはこだわってるかもしれません。そういう厳しさの反面、ジョサンシーズは「受容性」が非常に高い組織だと感じています。
どんなに異なる意見でも一旦否定せずに、受け止めてくれる。受容性が高いからみんな萎縮せずに自分の考えを述べることができるし、行動することもできる。それがジョサンシーズの一番の良さかもしれないと思っています。

大柴:心理的安全性が担保された組織ということですね。

さち:まだ人数が少ないですし、余計に信頼関係が重要なフェーズかなと思ってます。自分の意見をお互いに言える伝えられるし、思ったことはきちんと発言できる。ちゃんと議論できる部分。そんなところがジョサンシーズの良いところです。

大柴:良いですね。それは創業者の愛子さんの人間性の影響が大きいですよね。会社のカルチャーは創業者の人間性に寄ってきますからね。

さち:そうですね。愛子さんは助産師なので、金融のバックボーンなどは全く無かった。それなのに今回のラウンドでも食らいついて、調達を成し遂げた。すごいなと思います。
彼女の良いところは、わからないことはわからないと素直に言えて、素直に聞けること。そして任せることができる。それが良いところだと感じています。
それに裏表が無いので信頼できる。あとはブレないので、判断も速い。素晴らしい起業家、経営者だと思っています。

大柴:僕もそういうところが「大社長」になる可能性あるなと思ってます。

さち:ここからジョサンシーズは大きく成長していく、まさにスタートラインに立ったところかなと思います。やりたいことに対して人員が全く足りて無いのが現状です。
カオスな状況でもありますが、スタートアップで一番面白いフェーズとも言えるので、ぜひジョサンシーズに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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