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「私を変えてくれた場所」

4年 経営学部マネジメント総合学科
福沢彩夏


マネージャーの福沢彩夏です。マネージャーなのに沢山書きたいことあって、長文になってしまいました。
みんなへの感謝を綴らせてもらいましたので、最後まで読んでくれたら嬉しいです。


2年前、私は別の部活のマネージャーをしていました。
大学に入って初挑戦したマネージャーでしたが、自分の存在意義がわからなくなって悩んでいました。


そんな時にゆうかと久々にお互いの話をしました。
そこで聞いたサッカー部の話。
大学に入って初めて優果が弱音を吐いているところを見ました。


サッカー部はキラキラしていて、私には正直無縁の場所だと思っていたけど、どうしても優果が放っておけませんでした。
そして、その時自分が見失っていた自分の存在意義を見つけられそう。
そんな思いを胸に、サッカー部のフットサル部門のマネージャーとして途中入部しました。


入った当初、仕事量のあまりの多さへの驚き、できなさすぎる自分への悔しさ、選手の中に入り込めない孤独感。
襲ってくるものが大きすぎました。



あの頃は正直やりがいなんてなくて、ただ辛かった。



もちろん話しかけてくれる選手もいたし、仕事も優果が手伝ってくれました。
だけど、すでに出来上がっている輪の中にどう入っていいかわからなくて、なんで今日話せなかったんだろうとか、なんであんなこともできないんだろうって毎回毎回部活に行く度に悩んでいました。


でもこの経験が、自分を大きく変えるきっかけになりました。


ゆうかの助けになりたい、自分の存在意義を見つけたい。そう思ってここに飛び込んできたのに、これじゃ意味ない。どうにかしなきゃ。
ただその一心で、自分で部活に行くたびに毎回目標を立て続けました。
あの頃、対男子、対集団に苦手意識を持っていた私は待つことをやめました。
というのも、何かと理由をつけて話しかけられるまで待っていたけど、毎回誰かと話そうって思ってとにかく自分から話しかけました。
仕事においてもそう。失敗することが怖かったけど、仕事もわからないならわからないなりに、自分から聞きに行ってどんどん失敗して覚えていきました。


この時すごく支えになったのはフットサルの同期。
同期が、私に壁を作らないでいてくれたこと、それがどれだけ嬉しかったか。あたかも最初から私がいたかのように話してくれて、自己肯定感がとんでもなく低くて、私なんて、、、と思っていた私が心を開くことができるきっかけになりました。
同期がいなかったら今の自分はいないから本当に感謝しかありません。

みんな本当にありがとう。


そのうちに、あんなに辛いと思っていた部活がやりがいに変わっていました。
選手が私を頼ってくれるようになって、たくさん話しかけてくれるようになって。そしていつしか、行くことが辛かった部活が、安心できる、居心地いい場所になりました。


だけどそこで二度目の壁が訪れました。

"人を頼れない"

なんでも1人でやろうとして、できないと言えない性格だった私は、優果が完全に私に仕事を引き継いでくれた後、やることが山積みだったのに、人に頼ることができなくて、全ての仕事を1人でやろうとしてしまいました。
もちろんうまくいくわけもなくて頭がパンク。


そんな時に後輩が私にとって救いとなる声をかけてくれました。

「それ、俺らに任せていいですよ」

後輩からしたら何気ない一言だったかもしれません。
でも、この一言で一気に心が軽くなりました。


勝手に自分の中で、選手を頼ってはいけないと思っていました。
選手を支えるのがマネージャーの仕事だから、仕事はマネージャーがやらなきゃいけない。そんな思いが勝手に、全て自分でやらなきゃいけないという思いに結びついてしまっていました。


後で聞いた話ですが、監督もそんな私を見兼ねてか、選手に、私だけにやらせるなと言ってくださったみたいです。

それを聞いた時に、監督がちゃんと私の仕事を見てくれてるという嬉しさももちろんありました。でもそれ以上に、それだけ監督にさえも、私が全部自分でやらなきゃという勝手な正義感のせいで仕事を抱え込んでいることが伝わってしまった情けなさでいっぱいでした。


人を頼れない私にとって、人を頼ることはとてもハードルが高いもの。
でもそれ以上に周りに私のせいで気を遣わせてしまうことは苦しいことでした。
だからこそ、この時から少しずつ周りを頼ることができるようになっていきました。


そのおかげもあってか、選手と話すことが前以上に増えて、仲良くなれました。
今年に入ってからは、同期はTOPに上がってフットサルからいなくなってしまいました。
ですが、後輩が仲良くしてくれたおかげで寂しさはあまり感じなかったです。むしろそれどころか、仲のいい弟たちと話してるみたいで、部活に行く度、みんなの顔みてみんなと話して元気が貰える、そんな存在になっていました。


仕事も、ミスはたまにしますが、フットサルを事務仕事含めて1人で回せるようになったのは今でも信じられません。


ましてや今じゃ、選手から“ママ"って呼ばれているくらい仲良くなれて、信頼関係を築けたなんて夢かと思うくらいです。
男子や集団が苦手だったあの頃の私はもういません。
この2年間で自分を変えることができた、はっきりそう言えます。


正直、なんでこんなこともやらなきゃいけないんだろうと思いながらマネージャーの仕事もしていることもありました。
でも今になって、この組織に来なければできない経験ばかりさせてもらえていろんなことができるようになりました。本当にいい経験ばかりさせてもらいました。


フットサルが本業みたいなとこがあるので、サッカーではあまりマネージャーらしいことは出来ていなかったと思います。でも合宿に2回参加させてもらって、前の私だったらどうしていいか分からずに困り果てているだけだったと思いますが、自分から仕事を探して動いている自分がいました。


ここで少しサッカーに来てからの話をさせてください。
2回の合宿、どっちの合宿も、マネージャーは私ひとりでした。
それを見て、マネージャー1人で可愛そう、他の合宿に行きたいって言わなかったの?そう言ってくれた選手がいました。

正直、最初の頃は、参加したい試合に私だけベンチに入れなかったり、行きたい時に行けなかったり、途中入部したにしてもなんで私だけ。そう思うこともありました。
でも、1人で参加してるからこそ、見えてくる仕事もあるし、1人1人選手を見ることができて、マネージャーをする上で大切な選手と距離を縮めることができるいい機会になる。そう考えを変えたら、なんで私だけ、なんて思うことも無くなりました。むしろプラスに捉えている自分がいます。

合宿が終わったあとや、私しか参加しなかった試合の後にも、感謝の言葉を伝えてくれた部員もいました。
その一つ一つが自分の支えになっていて、サッカーに来て良かったのかな?フットサルだけのマネージャーでいるべきだったのかな?と思っていた不安が少しずつ無くなっていきました。


私だけ参加した試合もありましたが、でもサッカーの試合は参加しなかったことも多かったと思います。サッカーだけで言ったらマネージャーの仕事が疎かになっていると言われても仕方ないようなマネージャーだったと思います。それでも、私をマネージャーとして受け入れてくれたことには感謝しかありません。


合宿や試合、普段の練習で何気ない会話をしてくれた同期や後輩たちがいてくれたおかげで、本当に楽しいマネージャー生活を送ることが出来ました。


苦手しかなかったこの部活に飛び込んだ事で、このチーム、そしてみんなに出会い、自分を変えることができました。


「自分を変えてくれた場所」


この場所のおかげで、2年前の私よりも自分のことが好きになれました。


最後に。


私をこのチームに温かく迎え入れてくれて、たくさん話してくれて、たくさん頼ってくれて本当にありがとう。
フットサルだけでなく、サッカーにも来て良かったです。
みんなにとって、私がほんの一瞬でも、なにか力になれていたら嬉しいです。
みんなの、そしてこのチームのおかげで自分を変えることが出来ました。感謝してもしきれません。


このチームに出逢えたことは一生の宝物です。

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