前期シーズンの2つの大会を終えて
今季前半の重要な試合と位置付けていた2つの大会が終わりました。
関東インカレは2部の戦いでしたが、800m以上の中長距離種目全てで入賞者を出し1部昇格を果たせました。また全日本大学駅伝関東選考会はトップで本戦出場を決めました。選手たちの頑張りで手にしたこの好成績で、チームは大きな自信を手にしました。
陸上長距離ではタイムが実力を示す指標になりますが、私はそれ以上に勝負そのものを重要視しています。どんなにいいベストタイムを持っていても、勝負に勝てなければ意味がないからです。陸上競技は勝者は常に1人。それゆえに勝つのが難しいのは事実ですが、たとえ優勝できなくても、表彰台、入賞は常に狙いたいもの。前期の戦いでは多くの選手がそれを見事に果たしてくれたと思います。日ごろはこうした思考を見失いがちですが、フィジカルとマインドの両面で「勝つ」意識を持ち続けることが、タフなレースでの強さにつながり、将来の日本選手権出場やそこでの活躍につながると信じています。
特に先日行われたばかりの全日本大学駅伝関東選考会では4組中、2組で組トップを出せたことを私は喜んでいます。終盤まで先頭集団で粘れる力と戦術、そしてラストで動きを切り替え、抜け出して勝ち切る力は、この大会に向け、前回のトレーニング記事の内容をベースにした方針のもと、低酸素環境によるトレーニングで養ってきたものです。出場した8人すべてがベストなレースといえませんでしたが、全体を通し、ほぼ満足のいく走りだったと思います。
ここまでのチーム作り、個人の能力向上は順調です。引き続き、城西大学の選手たちの走りにご期待ください。