駅名検索のこだわり(青梅問題もあるよ!)
おはようございます。ジョルダン「乗換案内」エンジン担当です。
以前も乗換案内のエンジンのこだわりについて紹介させていただきましたが、今回は駅名検索について語らせていただければ!
駅名検索ってそんなに差がでない…こだわるポイントがないと思っていませんか?
それはそうですよね、牛久駅は牛久駅ですし、加須駅は加須駅です。「うしく」なり「かぞ」って入れたら、「牛久」がでて「加須」がでてくればいいわけです。
noteの読者の中にはエンジニアの方もいらっしゃると思いますが、そうした方々なら特に疑問に思われるのではないでしょうか。え、単に漢字とよみでテーブル持って、前方一致か完全一致で検索するだけでしょ?
さにあらず。
駅名検索…これは駅名の付け方含め、ユーザビリティに直結する難しい問題なのです。
今回はそんな乗換案内の駅名検索のこだわりについて話をさせてください。
青海・青梅問題への挑戦!
でた!と思った方、通ですね!(笑)
知らない方向けに一言で説明しますね。
お台場にある青海駅と多摩にある青梅駅は字面が似て紛らわしく、青海に行きたい人が青梅に行ってしまう問題
以下の記事が詳しいです。
この問題についてのジョルダン乗換案内の回答はこうです。
乗換案内の「おうめ」検索結果
1.赤線にある通り、東京からさらに細分化した地名、「多摩」と「お台場」を駅名に追記
2.「おうめ」に対して「青梅」と「青海」の両方を返却する
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まず、1について。「梅」と「海」は差が微妙すぎて、パッと見たときに間違えます。
ですが、「多摩」と「お台場」は間違えません。単純な視覚効果ですね。
おそらくこの対応だけで間違えることはほぼなくなっていると思います。
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乗換案内はそこからさらにもう一歩、踏み込んで対応しています。それが2になります。
「おうめ」という読みに対して「青海(東京・お台場)」を返すようにしています。
これはなぜかというとお客様が「そもそも駅の字を間違えて入れている」ことを考慮しているからです。
最寄り駅の青海駅に10時に集合してください
というメッセージを受け取ったときに、「青梅」の2文字だと誤認識…空目することを人はしばしばします。
人の思い込みは強烈です。
いったん「青海」の2文字を「青梅」と思い込んでしまうと、青海に行くと分かっているのに、駅名欄に「おうめ」「青梅」と入れてしまうことがあります。
そうすると「青梅」って出てしまいます。それはそうですよね。
そして、あー、これこれと思ってしまいませんか?行きたいのは「青海」なのに。非常に紛らわしいですよね。
そのときに「あなたが行きたいのは青海の可能性はありませんか?」と思ってもらえるよう、「おうめ」「青梅」と入れたら「青海」も返すよう駅名検索のプログラムやデータを作っています。
「お客様を迷わせない」それがモットー
本記事を書くにあたり、同業他社の対応を調べましたが、各社いずれも「青梅」と「青海(東京)」という対応でした。
おそらくコンピュータシステムとしてはそちらのほうが正しいかと思います。
しかし、私たちジョルダンが作っているのは、ただのプログラムではありません。
乗換案内は「サービス」です。
どんなサービスか?乗換案内がnoteをはじめた訳にも書いた通り「お客様の移動をサポートする最高のサービス」です。
大事にしているのは、「お客様を迷わせないこと」なのです。
コンピュータプログラムとしての正しさよりも、サービスとしての正しさを私たちは求めます。
「青海」に行きたいお客様が「青梅」に間違って行ってしまう、それは私たちにとってお客様を迷わせてしまったことにほかなりません。
少しでもそんな間違いが減るように、私たちはサポート担当らと1時間以上さまざまな対応策を検討、議論して、「青海・青梅問題」にこのように取り組みました。
青海青梅問題の議論の跡
これも私たちエンジン担当の「こだわり」です。
乗換案内で対応している副駅名
さて、まじめな話だけすると恥ずかしいので、気楽な話題で本記事を締めたいと思います。
皆さん、「体は子供、頭脳は大人」の名探偵は好きですか?
乗換案内、でます。
映画版のプロモーションの一環で行われたものですね。
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こんな副駅名もあります。
「かみのけくろはえ」と読みます。
銚子電鉄の笠上黒生駅のネーミングライツで設定された愛称です。
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JR東日本の3レターコードにも対応してます。
もちろん駅ナンバリングも対応しています。
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そのほか、ちょっと面白い副駅名や、お客様が間違えやすい入力の仕方をカバーするものなど、さまざまな駅名検索のこだわりがあります。
これからも乗換案内をよろしくお願いします。
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