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コンパクトなスペースでも楽しめる植物5選
自分たちが仕事でオフィスや店舗で植物を置かせてもらう場合、比較的大きめ(背丈ほど・160cm前後)のモノが多くなります。
ですが一般家庭にもなじみがあったり、初めての植物として選ばれやすいのは机の上にも置けるサイズ感。だいだい50cm以下くらいでしょうか。
これまで植物の紹介は品種の仲間ごとにしてきましたが、今回は卓上サイズという点でセレクトした植物を5種紹介してみようと思います。
リプサリス・ケレウスクラ
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初めにご紹介するのはリプサリスというサボテンの仲間になります。
サボテンといっても針は無い種類なので、卓上など人が触れやすい箇所においても安心です。
サボテンの仲間なので乾きに強いという特性はそのまま、そこまで強い光を当てなくても元気に育ってくれます。
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御覧の通り、上に向かって成長する植物ではなく、垂れ下がってくるような成長をします。
ですので卓上だけではなくハンギング(鉢を天井などから吊るす)用としても人気の植物です。
写真のものはケレウスクラという品種ですが、リプサリスでも品種によってさまざまな見た目のモノがあります。
アンスリウム・フーケリー
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アンスリウムは観葉植物の世界でもメジャーなグループだと思いますが、よく見かけるのは美しい花をつけたものだと思います。
こちらも最近では珍しいものではないのですが、特徴的な葉をめでるタイプのアンスリウムです。
これらの葉を愛でるタイプのアンスリウムは「原種系」と呼ばれたりします。多くの花を愛でるタイプのアンスリウムが人の手によって交配を経て生まれたことへ対応しての「原種」ですね。
自生地のままの姿で、様々な特徴を持つアンスリウムがあります。
このフーケリーは英語ではBird’s nest anthurium(鳥の巣のアンスリウム)と呼ばれたりするなど、シルエットがキャッチーな1鉢です。
アンスリウムですので、比較的耐陰性があり、育てやすいのも特徴です。
一長一短ですが、逆によくあるアンスリウムみたいな鮮やかな花は咲きません。何とも言えない地味な色の花を咲かせます。
ホヤ・ロツンディフォリア
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「ホヤって意外と人気あるんですね。」(失礼)ってスタッフ間で以前話してました。こちらもリプサリスと同様に垂れて伸びていくタイプの植物です。
ホヤも植物屋になるまで全く知らなったシリーズですね。
和名がサクラランで、うまく育てると鮮やかな花をつけることがあります。
ツルが長くなると開花する可能性が高まるそうで、まだこれくらいですと咲きそうにはないですね。
花といっても、バラやユリのようなザ・花って感じではなく、アポロチョコのような可愛い小ぶりな花がつきます。
枝先を切って水につけたり、水苔に植えていたりすると割と簡単に増やせます。(剪定すると白い樹液が出るので少し注意が必要です。)
ロックハーティア・ルニフェラ
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こちらはあまり聞きなれない植物かと思いますが、中米原産のランの仲間ですね。
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ランですのでうまく育てると黄色い小ぶりな花が咲きます。
魚の骨のように規則的に並んだ葉が特徴的。
茎というか葉というのか何とも言いずらいですが、どうやら「葉」のようです。
この植物の話からそれるんですが、「ラン」って「蘭のラン」と「蘭じゃないラン」があるって知ってました?
これは「蘭のラン」(分類学上のラン)なのですが、例えば「コウモリラン」は種目としては「ビカクシダ」というシダの仲間であり「蘭じゃないラン」(分類学上はランではない)ということです。
これは江戸時代や明治時代に異国から来た珍しい植物に「ーラン」と名付ける文化があったためです。コウモリランのほかに「チトセラン」(サンスベリア)「トックリラン」(ポニーテール)などがあります。
ランランうるせぇって感じですよね、すみません。
糸魚川真柏
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最後に紹介するのは観葉植物というよりは盆栽に近いお品物。
新潟県の糸魚川で生まれた真柏をこのように呼ぶそうです。
真柏自体は日本様々な地域に分布しているのですが、糸井川のモノは特に品質が良く、幹が固く丈夫に成長していくそうです。
糸魚川のあたりは石灰岩や火山岩が多く、地面が固いのが特徴です。
植物は基本的に成長が早いければ必ずしも良いとは限りません。
観葉植物もそうですが、成長が早すぎるものはゆっくりと成長したものに比べ幹が弱かったり、根っこが十分にはれていなかったりします。
ですので糸魚川のそういった固い地盤は、真柏の成長にとっては過酷な状況ですが、結果として他の地域のモノとは違う堅牢さ持った幹になります。
またその特徴から成長のスピードも比較的穏やかですので、盆栽を始められる方にも意外とオススメの品種でもあります。
店頭では営業中に育成ライトが当たるように調整しているので室内でディスプレイしていますが、ご家庭ですと屋外管理や窓際のかなり明るいところに置くのがオススメです。
「岡山県の桃」のように盆栽の世界では一種のブランド化している状態。
海外の盆栽愛好家にも「ITOIGAWA」といえば伝わるとかなんとか、、、
まとめ
今回品種にとらわれず、比較的コンパクトなスペースで楽しめる植物として5点紹介させていただきました。
小さいというのは、単に省スペースというだけでなく、置ける場所の自由度が高まるということにもなります。
どの記事でも再三言ってしまう「日当たりがー」という点にも柔軟に対応しやすいのも魅力の一つです。
ご紹介するまでもなく人気のサイズ感ではありますが、改めてその魅力に触れてみました。
ご家庭にも取り入れやすいサイズですので、まずは手軽に始めてみたいという方にもオススメです。