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ヘアスタイルは自己表現の入り口
みなさんはどんな髪形が好きですか?
日々、どんなヘアースタイルにしていこうか悩むところでもあるんですけど、自分の好きな髪形にしますよね。もちろん何かのルール、常識の範囲内というか、人に不愉快な思いをさせないとか、そういうのも入れながらであるとは思う。
やっぱり会社員である以上はこうじゃなきゃいけないというか、ある程度不文律のようななものがあったり、茶髪にはするけれども過度になるすぎないとか。その中でどんな髪形するか、みんな考えていると思うんですよ。
僕自身は、昔から変わった髪形をしていなくて、基本的に立ててるのが、好きなので、短髪にして立ててます。それが自己表現というかね、自分が好きな髪形。かっこいいと思ってるかどうかは置いといて、ずっと同じにしている気がします。
髪型の自由
自分の中でのかっこよさというか、そういうのを感じているのが髪形なんでしょうね。しかし、やっぱり見た目、第一印象っていうのはあるとは思うんでね。そこがどう感じるかっていうのは人それぞれ違う。人によっては不愉快だって感じられるところもあるから、気をつけなければいけないんですけれども、ただ、これは短くするといいとか、こうじゃなければいけないとか、人から強制されるものでは絶対的にはないと思うんですよね。
昔、自由なスタイルをしないのが日本はいいっていう時代がずっと続いてたと思うんですよね。丸坊主、丸刈りにするのが理想というか、高校野球は丸刈りだったし、野球に限らず、スポーツの強豪校というのは、バレーボールでもサッカーでも丸刈りだったりしますよね。髪形に気を配っている時間があったら練習に専念せいみたいなね。
なんか本当に奴隷のような言われ方をしていたと思うんですよね。だから、今、それが正しいっていうのは異常だったと思うんですよね。今も高校野球でも丸刈りにしてない学校が負けてる、要するに強豪校が予選でが負けると、お前そんな髪形してるからだと言われたりする 。髪形を自由にするところから個性が生まれてくるんじゃないかなってね、そういうふうに思うんですよね。
以前にもちょっと話したことあるんですけど、高校野球で挨拶とか眉毛とか問題視してた時代があったんですね。で、挨拶はやっぱりしっかりしないといけないのは当たり前なんですけれども、挨拶って一律でなければいけない印象があったんですね。「こんにちは」みたいな。眉毛についても、高校球児がいじったりしたんですけど、それもなんかよくないと思ってたわけですよ。
いじってる暇があったら素振りせえみたいなね、イメージだったんですよ。でもね、僕は最初そういうふうに思ってたのがある時からね、違うなと思うようになりました。ある学校の取材をしている時に、本当に眉毛の種類ががいっぱいなんですよ。そのチームって、挨拶も一律の挨拶じゃないんですよ。で、世の中、一般社会を生きててね、ある会社に行ったら会社員全員が並んで、こんにちはって言わないですよね。
もちろん「いらっしゃいませ」とかはありますけれど、例えば、普通に、営業に行って会社で挨拶する。会った人に対してこんにちはとか言うわけじゃないですか、はじめましてとかね、それなのに一斉に会社員が並んで、こんにちはっていうケースってほぼないですよね。だから、いわゆる部活動とか高校野球でやってる挨拶って異質なんですよね。本来はあれが挨拶じゃないですよ。
僕らが人と会うときに挨拶するときに、その人の挨拶の仕方ってやっぱり見るじゃないですか。その挨拶にも個性があるんですよね。それと同じでね、眉毛をいじってるチームは挨拶もいろいろで、要するにどんな眉毛をするかとかっていうところには、それも個性なんだなって思ったんですね。そのチームすごい個性の強いチームだったんで。
髪型の自己表現について
そう考えたときに、やっぱり眉毛がそうなんだなってことは、髪型を自由にしてみればってなってくると、そこに自己表現が出てくるわけですよね。自分がどうしたいか、どうありたいかっていうのが、まず髪型に表れる。
そこから、野球選手として、人としてどうしたいか、どうありたいかに変わっていくよ。だからやっぱり、髪形が入り口になるんですよ。たかだか、髪形と思うかもしれないけれども、そこから自己表現が始まるから、そこを丸刈りじゃないとダメだと押さえつけることは、自分を表現することを否定されていると思うんです。それはもう今の時代には全くマッチしてないんですよね。
本当に個性をいかに生かすか、個性が生きた時に、その個性が生き個性をまとめるのが組織の役割で、その時にすごい力を発揮するって考え方なのに、それをね、個性をまず打ち消すことから入ってしまうと、思うような人材育成にはならないと思うし、強い組織は出来上がらない。
ヘアスタイルの重要性
今年夏の甲子園でベスト4に進出した土浦日大の小菅監督が言ってましたけど、やっぱり「自由な髪型と自主性」っていうのはやっぱり入り口になるって言ってました。髪形が自由になって、子どもたちも考えるって言うんですよ。この髪型にしていいかなとか。こういう髪形にしたいな、 していいかな?世間的にどうなのかなってね。そこで考えながら組織の範囲内で自分の好きな髪形をやることによって、自分を表現することを覚えていくというか。髪形は意外とバカにしちゃいけなくてね。
ヘアスタイルって自己表現の入り口なので、そこは大切にしてあげたらいいんじゃないかなっていうのは思いました。「お前ら個性を出せ」ってね言うなら髪形からいじらせてあげてくださいね。そして、プレイも自己表現させてあげてほしいなというふうに思います。