「はがきの切手代」の大幅値上げがもたらしたものは?
「絶えざる改善」への取り組みはマスト。
皆さまもご存知の通り、昨年の10月1日から「はがきの切手代」が63円から85円に値上げされました。
実に35%の値上げです。
値上げの理由は、燃料費などの物価高騰の影響で、郵便事業の収支が悪化しているためです。
そう、目的は大事ですからね。
「収支悪化」が値上げの理由だということであれば、目的は「収支改善」となります。
では、年賀状で検証すると、どうだったのでしょうか?
気になる2025年元旦の年賀郵便物の配達数ですが、4億9000万通で前年から34%減ったそうです。
35%値上げして34%減少であれば1%改善したね!・・って思いますか?
企業でも然りです。考えてみてください。
単価を35%アップして数量が34%ダウン。確かに売上は1%アップです。
はい、売上は、ですね。でも、売上じゃないですよね?
大切な数字は利益です。事業純利益です。
そう、どんな事業においても「固定費」というものが存在するのです。
よって、赤字の郵便事業を黒字にするための値上げだったと思いますが、固定費などを減らす余地は少なく、むしろ固定費はアップする一方なので、結果として赤字が大幅に広がったと言われています。
これは我々のビジネスでも然りです。
赤字であれば、取るべき手は二つしかありません。
一つは売上や粗利をあげること、そしてもう一つは固定費を削減することです。
提供するサービスを改善して売上や粗利を改善するか、人員をはじめとした経費を減らすことしかありません。
まぁ、私も経験していますが、固定費削減は難しいものです。
だからこそ、提供する技術や商品、サービス、或いは売り先や売り方などを改善して売上や粗利を改善することです。
わが社も・・というか、多くの企業が苦境に立たされている状況にあるので、しっかりとやるべきことをやる、やらなければならないことをやる、ということですね。
おまけの写真はスイーツ紹介。久留米駅で販売されている「バター香るホットケーキまん」なるもの。ちょっと甘過ぎましたけどね。苦笑