過失運転致死罪?危険運転致死罪?
悲劇を絶対に繰り返してはならない。そんな判断が求められます。
車両同士の衝突事故。その衝撃の大きさは、ドライバーのシートベルトをちぎり、ドライバーを車外に投げして死亡させる、そんな衝撃レベルです。
はい、メディアを賑わせているニュースなので、皆さんもご存知かと思います。
改めて・・この死亡したドライバーは、交差点を右折しようとしていた時に、対向車線を猛スピードで直進してきた車と衝突したんです。
交差点ではお互いに青信号であれば直進車優先となりますが、問題はこの猛スピードです。
法定速度の3倍を超える時速194キロです。そもそも、何のための法定速度なんでしょうか?ってことですよ。
「買ったばかりの外車で何キロ出るか試したかった」とは、時速194キロで直進して来た当時19歳の男の供述です。
いやいや、あり得ないことですよ。
被告人の発想もあり得なければ、194キロも出てしまう車もおかしいですよ。日本のどこでそんなスピードを出せる道路があるのでしょうか?
この事故を担当したのは大分地検ですが、当初「過失運転致死罪(懲役7年以下)」で起訴したものの、遺族は刑罰の重い「危険運転致死罪(最長懲役20年)」の適用を求め、およそ2万8000人分の署名を集め地検に提出し、そして大分地検は再度現場などを調べた結果、起訴内容を「危険運転致死罪」に変更していました。
まぁ、妥当でしょうね。
だって、繰り返しますが「194キロ」ですよ!?
ちなみに、危険運転致死傷罪が成立する条件には「飲酒運転」や「赤信号無視」、「制御困難な高速度」、「妨害運転」などがあるようです。
今回の争点は「制御困難な高速度」や「妨害運転」に該当するのか?ということです。
11月5日から始まった裁判員裁判では、弁護側は「制御が困難な高速度ではない」という立場です。
どうなんでしょうか?
はたして、一般道路を194キロまでスピード出して制御なんて出来るのでしょうか?
それにしても、事故が起きたのは2021年2月のことです。この3年以上の年月は遺族にとっては辛すぎる期間だったと思います。ここまでの年月経過もどうなんでしょうか?
今回の判決は11月28日です。裁判員裁判ですからね。しかも、2万8000人分の署名もあってのことです。
世間の常識、良識を見守りたいと思います。
おまけの写真は出張先ホテルでの朝食紹介。ホテルアービック鹿児島にて。そうそう、最近は朝食抜きも多くなっているので、頑張って食べてもこの量ですよ。苦笑