人を雇えば人件費だけど、それは経費じゃありません。
人材とはオフバランスの資本であり資産だということ。
会社の財務諸表、その主要なものにBSとPLがあります。BSとは「Balance sheet」の略で、貸借対照表のことです。文字通り、貸借がバランスとれています。
PLとは「Profit and Loss Statement」の略で、損益計算書のことです。
どちらも大切な財務諸表ですが、どちらかと言うとBSの方が大事でしょうね。
BSはその瞬間の会社の資産、負債、自己資本といったものを表し、PLはその期間(1年間)損益を表すものです。
もちろん両方とも数字です。
でも、一番大切なものは、こういった財務諸表には現れてこないものにあると思います。あっ、これは前職含めて34年間経営に携わってきた自分自身の経験則です。
例えば人件費。
事業をやるために当然人を雇います。雇った人には給料という労働対価が発生します。
すなわち、PL(損益計算書)の人件費という経費科目に該当します。あとは、同じPL(損益計算書)科目である売上高から売上原価を差し引いた粗利益高、これを人件費の何倍稼げているのか?ということです。
こういうのは数値化されてくるので、目で見てわかるんです。
しかし、先ほど「人件費の何倍稼げているのか?」って書きましたけど、これが人やビジネルモデルによって千差万別なんです。
これこそが一番大切なもので、決して財務諸表には出てこないものです。
すなわち、人材力、ビジネスモデル、こういったものは「資本」であり「資産」なんです。そう、資本や資産であればBS(貸借対照表)の勘定科目なんです。
でも、BS(貸借対照表)には出てこない、絶対に数値化されない指標なんです。オフバランスシートです。
イメージ力。ブランド力。ネットワーク力。これらも財務諸表には出てきません。よってこれらもオフバランスシート。
このオフバランスシートである人材力やブランド力、ネットワーク力を高めることが収益性の高いPLを作り出し、そして安定したBSを作り出すということです。
はい、これを忘れてはなりませんね。
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